古書法楽/古書崩落

 未明も暑かったが、朝から暑い。こりゃ引きこもりにかぎる。冷房設定温度二十九度で十分涼しい。てことは。35.5度。はあ〜。

 いつかコミケへ行こうと思って幾星霜。夏コミは萌え〜、燃え〜。

《 死ぬまでに一度でいいから コミケ行ってみてもいいか って言ったら、身内に 「育て方間違えた」って言われた。 》

《 コミケ84 :日本最大の同人誌即売会開幕 36度の酷暑の中、長蛇の列 》

《 コミケ84 :初日21万人 猛暑の中、過去最多の来場者 》

《 コミケ会場の気温40度越えてて、湿度も98パーセントって、お前ら岩盤浴でもしてんのかよw 》

《 スタッフ「車椅子通ります!」 って言われて退いたのはいいけど、パイプ椅子に座った救護者が台車で運ばれて来た…。 つまり、車椅子完売! 》

《 コミケ会場ではあまりの暑さに倒れる人が続出して救護室がふさがり、(本当に命に関わる人のみ受け入れる)トリアージが実施中らしい。戦場か! 》

《 速報  コミケ会場でホッカイロ配っている奇行種が現れるwww  》

《 コミケ参加者  震度1 気付かない 震度2 気付かない  震度3 気付かない  震度4 敏感な人なら気付く  震度5弱 ほとんどの人が気付く  震度5強 大きいなーとか思いつつ列に並ぶ  震度6弱 自分の身で戦利品を守る  震度6強 地面に向かって「遊びじゃねえんだよ!」と怒鳴る。 》

《 中国「日本を本気で怒らせてみたいが難しい。潜水艦で領海に入っても怒らない」  韓国「独島占拠しても怒らない」  ロシア「北方領土返さなくても怒らない」  北朝鮮「俺が核ミサイルぶち込もうか」  米国「それはもう俺がやった」  5カ国「どうしよう」  中国「コミケつぶそう」  5カ国「それだ」 》

《 露出が多いコスプレイヤーさん見ても「エロい!」より「涼しそうで羨ましい!」って感想が先に出てくるから今回のコミケはやばい。 》

《 コミケ始まると面白いツイートが増えて非常にいいなあと思ってたら服にアイス落とした。 》

 部屋の三方、揺れれば雪崩れる峰が連なる積読本山脈からふっと目に留まった本を開く。出久根達郎『古書法楽』中公文庫1996年初版をあてなく開き、(法楽ねえ、崩落しなくてよかった)戯言を呈しながら巻末近くの「読書日記」を一読み。

《 大正末ごろのセーヌ河岸の露天本屋には、浮世絵やビゴーの銅版画や江戸時代の銀板写真や日本刀が無造作にころがっていた。物の価値というものは時代が作るのだ。 》

 同感。この四十年で純文学は長期低落、大衆文学、貸本漫画は高騰。

《 最近は文芸書を取り扱う古書店が東京ですら三軒にまで減ってしまったようである。大阪はわずかに一軒、京都が二軒、それ以西は沖縄までほぼゼロである。》 蔵書捐棄

《 入手にわたしもかかわったが、かつて朔太郎の「月に吠える」の無削除本を田村で500万円で売っている。黒木から浪速を経て田村へ来た逸品だが、単品でもっとも高価な本となった。 》 同

 四十年ほど前、知人の制作した小川国夫の限定本を知人と田村へ収めて、寿司をご馳走になった。嫁さんに関する話が印象に残っている。その知人から紹介された年下の本好きに、小川国夫の限定本の番外本を挨拶代わりに贈呈。その彼が今はネットの美術オークション店で年間ベストストア。世の中変わるものだ。

 ネットの見聞。

《 思いつきで描いた模様ではなく、生きている植物に接したという生の感覚と、そのものを正確に伝えようとする「眼」と、そこにひそむ謎のようなものを描きたいという執念が「手仕事」の力で、ある緊張感を持って、線や色として現れる。

 ただの写実的な絵にはまったく惹かれないのだが、個体の持つ鋭い感覚によって、ものとの関係性のなかに写実以上の何かが生まれる過程のなかに「絵」があるように思う。 》 福山知佐子

 某ブログの展覧会評。

《 入場料は大人1,500円だった。コストパフォーマンスとしては高すぎる。個人的な満足度からいえば500円くらいだろう。 》

 昨今の入場料は高すぎる。足が遠のく。ましてこの暑さ。

 ネットの拾いもの。

《 さっき、何かのTV番組で滝修行の体験ツアーのシーンがオンエアされていたけど、

  滝修行で心臓麻痺を起して、ショック死したら、それはそれで、成仏ということで、

  修行の達成ということになるの? なるわきゃねえよな。 》