蠅男

 宮城県登米市からの七人を源兵衛川へ案内。上流部で多くの幼児たちが川に入って遊んでいるのを見て驚いていた。グラウンドワ−ク三島の街中1号店二階でお昼をしながら語らう。見送った後、自宅で休息。これでよかったのか、といつもながらの懸念。

 事前の調査で登米(とめ)市は漫画家石ノ森章太郎の生地で、記念館もあることを知る。石ノ森章太郎といえば、『009ノ1』。”ゼロゼロクノイチ”と読む。『サイボーグ009』のオトナ版。”まぶしいばかりにチャーミング"なヒロインの名は”ゼロ・ゼロ・ナイン・ワン”。考えてみれば、ここに萌え〜の萌芽を見出せる。

 昨日の流れ(蠅)で、海野十三(うんの・じゅうざ)『蠅男』(1937年発表)講談社大衆文学館文庫1996年初版を読んだ。こりゃ、バカ・ミスだ。いやあ、ビックリ、オモシロイ。一気呵成に読了。表紙の惹句から。

《  完全に近い密室に、煙のように侵入しうる犯人とは、いったい何物?  》

《  猟奇的な発端から戦慄のラストシーンまで、昭和初期のエログロ・ナンセンスの雰囲気を濃密に漂わせた鬼才の代表的長編。  》

 この衣鉢を継いだのが京極夏彦魍魎の匣』といえるだろう。

 ネットの見聞。

《  反発のほとんどは、経済成長がなければ貧困層が救われない的な論理なんだけど、経済成長(=経済規模を大きくすること)で貧困層が救われるなら、GDP世界一のアメリカで貧困問題は最も少ないはず。しかし現実には米国では格差が凄まじい。貧困は分配の問題なのであって、経済規模の問題ではない。 》 想田和弘

《 バカなのか??? 大平洋全滅の危機を招いてる国の官房長官は言いました。「五輪の東京招致には影響はないと考えている」 》

《 進化というが、何の理由でいま蝉なのだろうか。 》