骸骨島

 午後友だちの車に同乗して裾野市水窪82、農家の集落にある隠れ家のお店「草の実」へ行く。座席数十三席のこじんまりとしたカフェ。二階は手作り作品の展示販売スペース。去年の暮れに開店。女性陣で満席。そろそろ紹介してもいいだろう。なにせ月・火・金の午後一時から四時までの営業。主は飯島直子のふっくらしたお姉さん(?)のような直子さん。きょうは水出しコーヒーと自家農園で採れた無花果を使ったケーキを注文。美味しくて五百円。安! 私が書くんだから間違いない。あえて電話番号は挙げない。先週、知人は近くまで行ったが辿りつけず、道を教えた。なにせ細い道で看板が目立たない。通り過ぎてしまう。わかりにくさでは富士宮蕎麦屋「どあひ」と競う。

 その後、ブックオフ沼津南店でお買いもの。磯田光一『増補 正統なき異端』仮面社1974年初版、辻眞先ほか『バカミスじゃない!? 史上空前のバカミス・アンソロジー』宝島社2007年初版帯付、古井由吉東京物語考』岩波同時代ライブラリー1990年初版帯付、クラフト・エヴィング商會プレゼンツ『犬』中公文庫2009年初版帯付、計420円。

 高木彬光『骸骨島』神月堂2002年を読んだ。子ども雑誌に1950年から51年にかけて連載された空想科学冒険小説を復刻したもの。空飛ぶ円盤、骸骨のかたちをした、6万トンもの大潜水艦など、すっ飛んだ兵器が続出。原子爆弾より強力な水素原子爆弾。爆発を阻止する名探偵神津恭介たちの活躍。敗戦を経験した著者の反省と平和への願いが随所に込められている。

 フラン・オブライエン『第三の警官』(白水Uブックス)まで近々復刊とは出版界、なんかすごいことになっている。本棚にある筑摩書房版と同じとか。

《  フラン・オブライエンの『第三の警官』といえば、筑摩書房の「世界文学大系」シリーズから出ていたんだけど、若い頃入手するのに苦労したなあ。それが白水uブックスから復刊するとは。ヘンテコな小説好きは必読!  》 豊崎由美@ガタスタ屋ですが、それが何か?

 ネットの見聞。毎日新聞今朝のコラム「風知草」

《  「管理職が(屋外の)現場に行かないんですよ。ほとんど線量浴びないで退職していく管理職がかなりいる。そのことに対する不満が職場にある。『(点検や補修のため、現場に)行ってきてくださいよ』と管理職にはっきり言う人もいますが、(廃炉作業の)実施計画には『屋内で管理』と書いてある。管理職はそれを盾にとるんですよ」  》 風知草:フクイチの社員に聞く=山田孝男http://mainichi.jp/opinion/news/20130902ddm003070086000c.html

《  原発事故の鎮圧に携わった自衛隊将官から「戦争と同じ」という感想を聞いたことがある。汚染水をめぐる混乱は、第二次大戦における日本軍のガダルカナル作戦を思わせる。  》 同