高木彬光『夜の皇帝/深夜の魔王』神月堂2003年を読んだ。昨日の『骸骨島』同様、少年向け雑誌に「夜の皇帝」は1956〜1957年に、「深夜の魔王」は1959〜1960年に連載された。
「夜の皇帝」は、ロシア革命で断絶したロマノフ王朝の秘宝を巡る事件。
「深夜の魔王」は、インドの秘宝を巡る事件。
芦辺拓がツイッターに以下のように書いていることは、「骸骨島」「夜の皇帝」「深夜の魔王」に当てはまる。
《 昔の雑誌連載小説が、どこから読んでも、その回だけでも楽しめるように作ってあったこと、したがって回をまたいで回収される伏線を張ることなど許されなかったこと、解決編は必ず最終回一回にまとめなければならなかったこと――それと同様にメディアに合わせた新しい小説作法が要請されるということか。 》
ハラハラドキドキ、目まぐるしいほどの場面転換。今はこうして一気に読めるけど、当時は待ち遠しかっただろうなあ。古典長編ミステリの悠長さの一カケラもない。当たり前だけど。
ネットの見聞。
《 実は1977年に篠田一士が造語したのだった!
日本文学史上、最初に「ライト・ノヴェル」と称されたのは
三島由紀夫先生の『夜会服』だった!!!
集英社文庫、昭和52年11月30日第1刷。
篠田氏はここで
『永すぎた春』『お嬢さん』など一連の通俗小説について、
「ライト・ノヴェルとよんでみたら、どうだろうか」と提案しています。 》
《 わが自民党の行動哲学は「利権」だ。ならば「脱原発利権」が「原発維持利権」より大きいのが判明すれば諸般の問題は解決するのでは。 》 鈴木輝一郎
千葉県房総にある現代美術の私設美術館。ウェブサイトより。
《 バス「終点」下車徒歩30分 施設内トイレ(無し)・周辺公衆トイレ(無し) 》