RISING TIDE

 子ども向けの冒険探偵小説は、どれもハラハラドキドキさせる早い展開で面白かった。プロの仕事だ。時代を感じさせると言えば言える。が、それを忘れさせる展開。

  横溝正史『金色の魔術師』を読んで子ども時代の気持ちを思い出した。事件の舞台が東京。東京と地方(三島市)の大いなる落差を痛感した。居眠りしているようなこの三島に、東京=都会のモノマネではなく、ここにしかない独自の魅力を創り出そう、と源兵衛川の修景=生態系の復活に関わってきた。何人もの人からテレビを観た、というメールと電話。ありがたい。うれしい。

 午後陽射しが傾いてきたのでブックオフ函南店まで自転車で南下。徳岡孝夫・中野翠『泣ける話、笑える話  名文見本帖』文春新書2012年初版帯付、立川談志『新釈落語噺』中公文庫1999年初版、『ヴァージニア・ウルフ短篇集』ちくま文庫2005年7刷、計315円。

 ジンバブエのグループMOKOOMBAのアルバム『 Rising Tide 』2012年がいい。ジンバブエのポピュラー音楽を聴くのは、今世紀では初めてか。You Tube にある最初の曲”NJOKA ”よりも二曲目以降に一層惹かれる。二曲目は“Masangango”。

《  サリフ・ケイタの“SORO” を思わせる“Masangango” のスケール感あるサウンドや、クラブ・プレイにぴったりの“Welelye” にア・カペラの“Mabemba” など、聴きどころ満載。  》

《  ジャンルもジンバブウェでメインストリームのスングラではなく、アフロ・フュージョンという新たなサウンドで旋風を巻き起こしました。  》

 という荻原和也の評に賛同。ギニアセネガルやマリの音楽かと思った。青く瑞々しい弾け具合がなんともいい。RISING TIDE=上げ潮という題どおりだ。

 ネットのうなずき。

《  新しい本棚が欲しい。二重に収納しているため裏の本は、もう二度と日の目を見ないかも。  》 藤岡真

《  外国人記者の質問が汚染水問題に集中したのは、「自分たちが来日した時に放射線を浴びたくないから」という利己心よりも、「こんな大問題をかかえていて五輪に注力できるのか」と疑問を持ったからだと思う。そこで「東京は離れてるから安全」なんて答えられたら、やっぱりあきれると思うぞ。  》 小田嶋隆

 ネットの見聞。

《  東京五輪。決まれば、今後7年間、世界が福島第一原発を監視する。海外のメディアと調査団が群れ集まる。外圧に弱い国を本気で動かすには、これが一番なのかも。五輪を「黒船」に。  》 一色伸幸

《   安倍首相が、福島の汚染水問題は政府が指揮をとるので五輪が行われる7年後には全く問題がなくなっている、と語ったそうだ。俺が思い出すのは、消えた年金問題のときにこの人が「私が最後の一人まで明らかにする」と、どう考えても無理なことを絶叫したあと、すぐに首相の座を放り出しちゃったこと。  》 bubbles-goto

 ネットの拾いもの。

《  お茶を飲みながら富士山の噴火を待つことができる静岡県。  》

《  風呂出た。化粧落とした。顔が2kgくらい軽くなった気がする。  》