「ハヤカワ・ミステリ(ポケミス)」

 白砂勝敏氏からメール。18日に記した木彫造形作品「黎明」について。

《 今回も加藤先生には好評でした^^  》

 武蔵野美大名誉教授加藤昭男氏のこと。

《 9月に創刊60周年を迎えた早川書房の海外ミステリー小説の人気シリーズ「ハヤカワ・ミステリ(ポケミス)」の全1775点の累計発行部数が1922万部を突破したことが分かった。 》 毎日新聞デジタル

《 ハヤカワ・ミステリは、1953年9月に第1弾としてミッキー・スピレインさんの「大いなる殺人」を発売。 》 毎日新聞デジタル

 私の人生と共に歩んできたポケミス。共に、なんて言われると迷惑かもしれんなあ。当方はボケ・ミスじゃ。手元にある一番古いポケミスは、173番グレアム・グリーン『密使』北村太郎・訳1957年2月28日発行170円。装丁・伊藤禎三。表紙は当時は抽象画ではなく風景画だったのか。

 番号で一番古いのは、113番マルコ・ペイジ『古書殺人事件』中桐雅夫・訳。手元にあるのは1985年の改訂1版。解説の日付は1955年5月。

 117番M・アリンガム『幽霊の死』(1954年2月28日初版発行、1993年9月15日3版発行)の翻訳は知る人ぞ知る文芸評論家服部達。これには函があって、「1600番突破記念」と赤い字で印刷されている。

 240番小栗虫太郎黒死館殺人事件』が面白い。中島河太郎の解説の日付は(三十・十二・十一)。昭和30年12月11日か。この本がうれしいのは、旧字旧かな遣い。手元にあるのは1974年の再版。ところが《 正漢字旧カナだが、誤植だらけである 》 トホホ。

 特徴である小口の黄色が安っぽい感じがして、新刊ではほとんど買わなかった。上記『密使』は、ブックオフへ売りにきた方が「値段が付かない」と言われたのを耳にして、その場でタダで譲ってもらった二十冊近いポケミスの一冊(記憶違いかも)。……無駄なことを書いてしまった。

 ミステリ作家故小泉喜美子さんのご母堂からは、終の住処のマンションでポケミス五冊(318番W・P・マッギヴァーン『囁く死体』1957年初版、ほか)と窪田般彌『幻想の岸辺』河出書房新社1972年初版それに森茉莉『父の帽子』筑摩書房1979年5刷を、形見分けにいただいた。本棚を見ると、懐かしい想い出が次々と引き出されてきて時を忘れる。

 ネットの見聞。

《 「すべてのビジネスは、永遠に若くなくてはならない。顧客の年齢層があんたたちと一緒に年取っていくようでは、企業はウルワース(米国初のディスカウントストアだったが現在は消滅)だ」 》

《 共謀罪、秘密保護法、TPP、集団的自衛権、自民改憲案…。これらを総合して考えたとき、何が見えるか。自民党は弱体化している日本の民主主義を、国会で多数派であるうちに終了させることを目指している。彼らは本気だと思う。 》 想田和弘

 ネットの拾いもの。

《  阿蘇山、噴火の恐れ。 い、ラドン出現!って思ってしまう怪獣マニア (^_^;) 》