エレナ/美術、西洋と日本

 昨晩、三島市民文化会館で映画『ニュー・シネマ・パラダイス』をフィルム上映で観賞。『あまちゃん』同様小ネタ満載。映画マニアにはタマランだろうな。
 令嬢エレナとの別れが不可解だった。エンドロールで本編では見なかったご婦人がちらっと出ていて、今のエレナじゃないかなあ、と思ったが、今朝ネットで調べると、劇場公開版とは別に完全版があった。やはりそうかあ。

 司修『エレナ!』小沢書店1993年初版を開く。副題は「萩原朔太郎[郷土望景詩]幻想」。帯文から。

《 エレナとは──萩原朔太郎理想の恋人。望郷の思いの底に抱く永遠の美。 》

《 詩人と同じ町に生まれ育った画家 司修が詩人のエロス的ヴィジョンに幻想的なイメージを重ね故郷の風景に魂の夢を紡ぐ。 》

 映画の一場面と重ねて見てしまう、詩の一行。

《  ひそかに皆わが憂愁を探れるなり。  》
《  ああかの幸福は遠きにすぎさり  》

   西洋と日本の美術に関するメモ。

            西洋 論理         日本 直感
            西洋 一枚         日本 複数
            西洋 北斎         日本 広重

  19世紀後半  西洋 無影の発見    日本 影の発見
  20世紀前半  西洋 変形の発見    日本 和風の発見
  20世紀後半  西洋 新奇の展開    日本 和風の展開

             主語的美術        述語的美術

 ネットの見聞。

《 自分の描くマンガの中に自分を出すことがおれは多いけど、それはすごく救いになってるんだね。もうひとつの現実を描いているような......。こういうマンガのような世界に行きたい。現実は辛いけど、マンガによって救われてる。誰だって、何らかのしんどさは抱えてると思うんだけど。 》 吾妻ひでお

 ネットの拾いもの。

《 「働けど働けど なお我が暮らし楽にならざり じっとテトリス」ってのは、昔ファミ通にあった投稿。時代的なダメさをよく現してる。 》