『アホラ詩集』『八木重吉詩集』

 27日に記したサンリオ・ギフトブックの訂正。倉庫で確認したところ、1974年11月30日に、アンデルセン/味戸ケイコ『マッチ売りの少女』、小川未明司修赤いろうそくと人魚』そして高田敏子/浅倉摂『月曜日の詩集』の多分三冊が、新しいフォーマットで出た。この形式の終了は1976年らしいが、未確認。

 昨日の藤あや子のこと、毎日新聞昨夕刊、藤あや子の新アルバム『ザ・ショータイム』への川崎浩の評から。

《 ”美人演歌”の代表たる藤が、エアロスミスの追っかけをやるほどの「洋楽好き」なのは知られるところ。 》

 知らなかった。エアロスミスも名前だけ。「ドミノ」などを歌っている。井上陽水と聞き較べたい気もする。

 テレビはお昼と夕方のニュースしか見ないけど、昨晩はNHK総合午後七時半からの『クローズアップ現代』の「やなせたかし」を視聴。アンパンマンを主に語られていた。涙腺をくすぐられるわ。二月の誕生パーティでいただいた『アホラ詩集』かまくら春秋社2013年を再読。表紙には「一歩も前進していなかった」の肉筆文字。確かに前進していなかったと思うが、全身全力で穴を掘っていたと思う。そしてアンパンマンという不滅のヒーローの金鉱脈掘り当てた。やなせたかし氏とも一期一会だった。

 裏表紙の詩。

《  アホ科/アホ族/アホ人間/ウソつき/いじめ/テロ・せんそう/アホなんだから/やめられない/おなじアホなら/アホラ氏/アホラ詩/バカらし/アホラシ/ツミがない  》

 床に置いてあって目に留まった『八木重吉詩集』サンリオ・ギフト文庫1973年初版から。

《   素朴な琴

   この明るさのなかへ
   ひとつの素朴な琴を置けば
   秋の美しさに耐えかねて
   琴はしずかに鳴りいだすだろう  》

《   果物

   秋になると
   果物はなにもかも忘れてしまって
   うっとりと実のってゆくらしい      》

 きょうは遠出しないで本の整理。といっても、段ボール箱にシリーズ本を詰めただけ。その段ボール箱の置き場所を求めてうろうろ。なにしてんだか。

 ネットの見聞。

《 角川文庫『ローマ帽子の秘密』の3刷りが決まった。しかも大増刷。『Xの悲劇』よりはるかに速いペースなのは、賛否両論あれど表紙効果と、圧倒的に充実した飯城勇三氏の解説のおかげだな。そして、シリーズ完訳に向けて盛りあげてくれたみなさんに、あらためて感謝。 》 越前敏弥

 105円で購入したこれは2012年初版帯付だ。解説から。

《 今回の翻訳は、私の知る限りでは、最高の訳文なのですから。 》

 ネットの拾いもの。

《  「マクドナルド理論」:「ランチどこ行く?」と仲間内で悩んでいるときに、「マクドナルド行こう」という言うと、途端に全員が代案を次々出すようになるというもの。「想定される最低の選択肢」を提示することで、議論を活発化できる。→ オレだったらすぐ賛成しちゃう。 》