午後、知人の車に同乗してMOA美術館へ。帰りがけにブックオフ函南店へ寄る。佐々木邦(くに)『ガラマサどん』講談社大衆文学館文庫1996年初版、壇一雄『王様と召使い』旺文社文庫1983年初版、バーゲンなので計160円。『ガラマサどん』の「人と作品」から。
新宿(しんしゅく)は今でも清水町でっせ。ウィキペディアも間違っている。清水町のウェブサイトは当然正しい記述。
やなせたかし『3分間劇場』サンリオ1989年初版を読んだ。昨日やなせたかし記念館に寄贈するやなせたかし関連本二十冊ほどを選び、この本を久しぶりに取り出した。副題が「幻想短篇小説集」。50篇収録。これはまだ愉しみたいので、手元に置いておく。
「一発の竜」というショートショートでふと連想。ツイートで龍が天に昇るように拡散することを龍拡散というようだ。ホントかな。
《 炭を焼く煙は線香の煙みたいだ。 》
不二家のミルキーそっくりの箱に入った、ミルキーそっくりの香りの線香を函南町の長光寺で知った。
「チェックの縞馬」には大笑い。
《 一頭だけ黒白の縞がチェックのこうし縞になっているのがいることがわかりました。 》
《 それにこの縞馬はなかなか頭がよくて、タイプライターを叩いて詩をつくったりしたのです。 》
《 大部分はパカパカパカというひづめの音で埋められていましたが、 》
《 「パカパカ詩集」は世界的ベストセラーになりました。もっとも日本では「バカバカ詩集」というように誤訳されいて、評論家は「この詩集のバカバカしさは実に人間わざではない」とかいていましたが、縞馬がかいたのだから人間わざではないのは当然でほんとにバカバカしい批評でした。 》
三ページ足らずのもの。全部引用したい面白さ。オチも利いている。ナンセンス・アンソロジー(あれば)に是非入れたい。
ネットのうなずき。特定秘密保護法案について。
《 秘密保護について言うなら、これまで官僚たちが大量の秘密文書を廃棄して、国民の知る権利を妨害してきたことを処罰する法律を制定することがことの順番だろう。
この事例はまさに1945年の敗戦時の膨大な文書廃棄から始まって、開示請求に対して「みつかりません」とか「なくしました」とか「燃やしたようです」というような木で鼻を括ったような対応をしてきた官庁まで無数の事例がある。
これを許さない法律の制定であるなら、私も大歓迎である。
だが、今回の法律のねらいはそこにはない。
逆である。 》 内田樹
http://blog.tatsuru.com/2013/11/08_1144.php
ネットの見聞。
《 安倍晋三が国民の不幸を意図していることの典型例が「国会図書館の閲覧禁止」に現れている。古書店でも手に入るような資料さえも省庁の要請だけで閲覧を禁止、特定秘密保護法案の先例となっている。 》
《 なぜ、特定秘密保護法についての国会中継を放送しないのか。
NHKの答え。
「報道局長の判断で放送してないのです。本来、重要法案は放送するようにはなっているのですが。。。局長の判断で放送基準に達してないと言う事です」 》