「たんぽぽ娘」

 午前中は埼玉県からのグラウンドワーク三島の視察案内。午後は御園(みその)で栽培中のミシマサイコの畑でこれからの打ち合わせ。

 昨夜、昼に買った文藝春秋・編『酒との出逢い』文春文庫1990年初版をどこにしまおうか(置こうか)と文庫本の塔を見渡して、文藝春秋・編『奇妙なはなし アンソロジー 人間の情景 6』文春文庫1993年初版の上に置くことにした。その前にその『奇妙なはなし』を開いた。伊藤人誉(ひとよ)「穴の底」は怖かったなあ、と思い出しながら目次を見ると、「たんぽぽ娘」ロバート・F・ヤングが目に留まった。これは先に話題になったアレじゃあないか。

《 『ビブリア古書堂の事件手帖』等にも登場し話題となった。 》

 ブックオフに出ないかなあ、と願っていたら叶ってしまった。昨夜読んでみた。今朝再び読んだ。今の季節そのままの舞台。そして純愛。泣かせますう。こんな女性に巡り会いたい。

《 すらりと伸びた脚は、九月の金色の陽光のもとでは考えられなかった均整と優美さを、十一月の街灯の青白い光の中に見せている。 》