2020年完成

 スクラップブック、磯崎新の「現代日本美術の袋小路 下」毎日新聞1986年11月22日から。

《 ブルックリン美術館は、九十年前にコンペでマッキム・ミード・アンド・ホワイト建築事務所の壮大なプランを採用した。(引用者:略)その六分の一しか実現しなかった。今回もとめられたのは、その残部を、今日の事情にあわせて再編成し、来世紀にめがけて建設するためのマスタープランで、完成時期をニ○ニ○年に設定してある。 》

 1986年から2020年を見る。この長期的思考が日本の指導者にはない。

 2012年から2020年、東京五輪でメイン会場となる予定の新国立競技場問題。

《 「国立競技場将来構想有識者会議」が2012年3月6日発足した。 》

《 有識者会議の委員は次のとおり。 》

《 建築関係の専門家は安藤(忠雄)さんだけっていうのは本当でした。基本みなさんスポーツ関係とかの方々がメインですね。 》

《 都市計画の専門家もいない、建築学会の会長とかもいないし、環境関連や防災の専門家もいない。 》
http://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-11709798992.html

 ブックオフ三島徳倉店で二冊。森奈津子『耽美なわしら 完全版(上・下)』フィールドワイ2004年初版帯付、計210円。

 太田忠司(大矢博子・編)『探偵・藤森涼子の事件簿』実業之日本社文庫2012年初版を読んだ。五篇を収録。最初の「涼子、28歳」は未読。五篇を通読。うまく編集してある。

《 このシリーズの最大の特徴は、何と言ってもヒロインの藤森涼子が現実の時の流れの通りにきちんと歳をとっている、ということでしょう。 》 大矢博子

 28歳、35歳、37歳そして42歳の藤森涼子。だけじゃあない。彼女の生き方が魅力的だから。オトコはぞっこんさ。

《  いづこより吹きていづこへ秋の風   白石ひさ  》

《  マスクして目のよく動く少女かな   永田耕一郎  》

 ネットの拾いもの。

《 最近マスクの文化が気になる。一年のほとんどをマスクをして過ごす女子が結構多い。台湾はかわいいマスクを使い回す。日本は白の使い捨てマスクを使う。メガネの復権と合わせて、あれはもはや仮面あるいはヴェールなんじゃないか。 》

《  蘇る勤労…  》