「かもめの日」

 大晦日に「現在ロシア船が南極海で立ち往生しているようです。」の記事を当ブログに掲載。中国の砕氷船が救出に向っているという記事が毎日新聞に載っていたが、朝刊には二隻とも立ち往生、アメリカの砕氷船が救出に向っている、と。南氷洋氷の海で露中米の三者顔合わせか。

 音楽を聴こうとしたとき、はて何を聴こうか迷うことがよくある。昨夜はカリブ海はマルチニーク島の、というかズークZouk の歌姫、故エディット・レフェール(1963-2003)の回顧盤CD『 Le Meilleur de Edith LEFEL 』2003年をかけた。
 http://www.youtube.com/watch?v=uw3WZTyVgj4

 生きるものはいつか死んでゆく、不意に。高校の同級生で同じ文芸部員だった女性が去年の夏に病気で亡くなっていたことを、彼女とは幼馴染の知人からの年賀状で知った。想い出が走馬燈のよう駆け巡る。高校、大学、就職、婚約・破棄、破談、起業、バブル景気、倒産、再起、そして病い。恋多き波乱の人だった。回想をちょっと聞いてもらいたくて別の知人を訪問すると、奥さんが開口一番「大晦日にあの子猫が死んじゃった」。沈んでいる夫婦をなぐさめる。

 昨日買った黒川創『かもめの日』新潮社2008年初版を読んだ。東京六本木の高層ビル35階にあるFM放送局。その夜の番組に関わる人々、耳にする人々が織り成す人生模様。

《 一つひとつの作品は、単独で完結したものでありながら、それぞれの話が互いにどこかで有機的につながっている。そして、それらの全体が、この世界のような姿をなしている。 》 105頁

《 生き残った人間は、ただ安心が得たくて、死んでいった者について、なんだかんだと決めつけたがるだけだ。 》 201頁

 身に沁みる。いい小説だ、

 ネットの見聞。

《 書店を見てたら、玉城康四郎先生の正法眼蔵全訳が出てるのを発見。抄訳は日本の名著シリーズで持ってるが、やはりいつかこっちも揃えるべきだろうなあ。 》 森岡正博

 ふふふ、全六巻持っている。ブックオフで五冊は帯付、計630円也。

 ネットの拾いもの。

《 そばとうなぎ屋って自重しないレベルで店から匂い撒き散らしてる。 》

 向かいが鰻屋だからよくワカル。