「おふくろの夜回り」

 穏やかな陽気。体慣らしにブックオフ函南店へ自転車で行く。昨日の雪のせいか、136号線は交通量が少ない。有栖川有栖『新版 ダリの繭』角川書店1999年初版帯付、綾氏行人『深泥丘奇談・続』MF文庫2013年初版、三浦庸『シベリヤ抑留記 一農民兵士の収容所記録』ちくま文庫1990年初版帯付、山田正紀『謀殺の弾丸特急』徳間文庫1999年初版、計420円。『新版 ダリの繭』は持っている気がしたが、迷ったら買え、で正解だった。文庫も持っていなかった。巻末にこんな記述。

《 本書は93年12月、小社より刊行した書き下ろし文庫『ダリの繭』に加筆、改題し、単行本化したものです。 》

 文庫から単行本へ。珍しい。いちばん嬉しい買いものは『謀殺の弾丸特急』(解説:有栖川有栖)。『有栖の乱読』メディア・ファクトリー1998年初版、「有栖が語るミステリ100」(国内50、海外50)に選出。

《 鉄道ミステリとしても絶品。 》

 三浦哲郎『おふくろの夜回り』文春文庫2013年初版を読んだ。『オール讀物』の「おしまいのページで」一回分千字、四十七編と別の一篇をまとめたもの。最後の随筆集。日常の些事を綴ったもの、といえばよいか。三浦哲郎を読むのはこれが初めて。予想どおりの内容だ。手堅く綴られている。

 そういえば姫野カオルコのブログ。

《 2月10日に「オール讀物」臨時増刊号、完全保存版・第150回直木賞発表が出ます!(引用者:略)姫野さんの自伝エッセイの原稿は、いやあ、面白かったです。早速、編集部に残っていた者に読ませたところ、大爆笑しながら読んでいました。翌日は編集部全員が「おもしろい!」と絶賛です。 》

 直木賞受賞でやっとブレイク、かな。

 ネットの見聞。

《 エネルギー自給率4%の日本はほかの国と仲良くする以外に生き延びるすべはないと思う。 》 池田清彦

 ネットの拾いもの。

《 今日はダジャレを控えましょう。すべる危険が非常に高くなっております。 》