「テスト氏」

 冷たい雨の午後、坂戸市から三十人余りがグランドワーク三島の事業地視察に。境川清住緑地と源兵衛川上流部など案内、その後市民活動センター会議室で講義と質疑応答。午後五時帰宅。ふう、疲れたあ。井川遙サントリーハイボールのCMになごむ。
 http://www.youtube.com/watch?v=Lzuixjmz8M4

 ポール・ヴァレリー『テスト氏』福武文庫1990年初版を読んだ。元本の現代思潮社版で読んでいるけど、訳者の粟津則雄が解説で《 本文庫におさめるに当って、出来るかぎり加筆訂正した。 》とあるので。

《 彼は、全身眼になったようなその意思の極限において、生を見出すのか、それとも死を見出すのか?──それは神なのでしょうか、それとも思想の最深奥部で出会うのは、自分自身のみじめな物質の蒼白い輝きだけだという、何か空恐ろしい感覚なのでしょうか? 》

《 つねに思考という岬に立ち尽くして、事物の限界へ、視界の崖へ、眼を見開き続けている人間…… 》

《 ……彼の頭の中では、閉じた眼の背後で、奇妙な回転運動が、──きわめて多様で、自由で、だがきわめて局限された変化が、──光が、通ってゆく、 》

 なにやら埴谷雄高『闇の中の白い馬』を連想。

 これほどに集中力を要する読書も珍しい。言葉と文脈が、私の辞書にはない方法論で組み立てられている印象。文章からちょっと目を離すと、一語一語は一期一会の別れでバラバラに離れてしまう。もう一度辿りなおすしかない。再読して一層わからなくなった。今世紀に二つの新訳が出ている。宣伝や評を読むと、こちらも読まなくてはいかんかな、と思ってしまう。困ったことだ。

 ネットの見聞。

《 東電は先月30日、福島第1原発の原子炉1号機について、「格納容器下部の破損配管から、1時間あたり最大3.4トンの汚染水が漏れていると推計される」と明らかにした。 》
《 東電は「格納容器の他の場所からも漏れており、今後もロボットを使って調査する」(広報部)と言うから、食い止めるのは遠い先の話。毎時3.4トンなら1日81.6トン、1カ月2448トン。これは1号機に限った量で、敷地全体では途方にくれるほど莫大な量の汚染水が日々発生していることになる。 》
 http://gendai.net/articles/view/news/147729

 ネットの拾いもの。

《 僕の職場は男性の4倍の女性がおりますので毎年バレンタインは大変なことになります(厳密に言うと3/14が大変)。しかし今年は勇気を出して職場内での義理チョコ禁止を宣言しました。「もしくれた場合は本気とみなす」この一言は効き目があったようです。 》

《 一升つきあってください、なら考えてもいい。 》

《 外れてほしいときは当たるね天気予報 》