「I've Been There...」

 普段音楽を聴くのは夜。きょうは朝聴いている。まずは当然、リー・モーガン Lee Morgan 『ザ・サイドワインダー THE SIDEWINDER 』。「朝から賑やなこった」と陰口をいわれそう。そんなことを危惧したらネットにこんな記事。《 個人向けダンボール防音室 だんぼっち 》。発売即品切れとは。
 http://www.danbocchi.com/

 LPレコードをすし詰めにしてある棚から眼に留まったのは、女性ジャズ・ヴォーカルのジェーン・ハーヴェイ Jane Harvey『 I've Been There... 』1964年録音。ジャケット買い。油の乗った四十歳の頃のロンドン録音。
 http://www.amazon.co.jp/I%E2%80%99VE-BEEN-THERE-JANE-HARVEY/dp/B003L3YZ2C
 去年八十八歳で亡くなったという。Jane Harvey, 88, Jazz Singer With Long and Varied Career, Dies
 http://www.nytimes.com/2013/08/21/arts/music/jane-harvey-jazz-singer-dies-at-88.html?_r=0

 ジャズ・ヴォーカルでは、アニタ・オディ Anita O'day がお気に入り。若き日の気風のいい姉御肌の歌いっぷりが、しけた気分をひょいと弾いてくれた。ぐいぐい乗るスイングこそ命といった風に幾度励まされたことか。若い日はそれで十分だったけれど、今時のやや疲れ気味の刻などにはジェーン・ハーヴェイのちょっとした重みとやや湿り気のある、ゆったりとして迫らざる歌い方が身体に心地良い。まあ、なにより女盛りのジャケット写真を眺めているだけでもう満足。旨い酒があれば最高だけれど、手元が狂ってレコード針を壊したこと幾度も、なので、ここは炭酸水片手に歌に酔う。
 腹減った。昼食の支度。工事の人が来るのでまだ外出できない。急ぐ用はないけど、早く来てくれえ〜。午後五時近くやっと来る。ドアの手直し、十分で終了。ホッ。

 泣き出しそうな肌寒い曇天。遠出を避けてブックオフ長泉店へ。単行本を三冊。荒俣宏『愛情生活 白樺記』新潮社1990年初版帯付、半藤利一『昭和史 戦後篇』平凡社2006年4刷帯付、ジュリアン・バーンズ『101/2章で書かれた世界の歴史』白水社1991年初版帯付、計315円。

 ネットのうなずき。

《 都心の空は今日も朝から防災ヘリが被災地へと飛んでいく。なにごともなく救援救出活動が進むことを祈る。 》 椹木 野衣

《 うん。議論をするのは相手を打ち負かすことが目的ではなくて、むしろ、自分の知識や論理が本当に正しいかを確かめたいから。だから、反論が欲しいのだ。(罵倒は要らないけど) 》 阿川大樹

 ネットの見聞。

《 今朝の朝刊1面トップ記事は以下のとおりです。

  朝日→「失望」の応酬きしむ日本/首相の側近、動画で批判
  毎日→ノバルティス強制捜査東京地検
  読売→スノボ竹内「銀」
  日経→トヨタ、6年ぶりベア/日立も実施へ
  産経→竹内 健闘「銀」
  東京→解釈改憲へ答弁先行/首相、政府見解の逸脱続ける  》

 みごとにバラバラ。

《 総理は、原子力規制委員会の審査で安全が確認されたら順次再稼働を進める見通しだそうです。
  これは困るんだ!専門家ができることは「安全が確認」ではなく、リスク評価だけだ。
  結局そのリスクを背負うかどうかの決断は政治の責任だ。 》

 ネットの拾いもの。

《 友人に「結婚祝い、何がいい? 新居に欲しいものある?」と訊ねたら、「台所の三角コーナー。あ、あと米びつ」と言われたことがある。 》

《 あのね、必要なものを結婚祝いにリクエストするというのは、実用的で現実的な生活の知恵ですよ。足りないもの宣伝すべき。あたしはそれでル・クルーゼの鍋をゲットしました。友人からはボウルと包丁とまな板とざると洗い桶をリクエストされました。てか夢無さ過ぎだろ友人。 》

《 ここで大人買いしなかったら、大人になった意味はない。買うしかない。今月は禁酒、じゃなくて節酒する。 》