「南神威島」

 西村京太郎「南神威島(みなみかむいじま)」が、阿刀田高・編『日本ユーモア文学傑作選 I 笑いの侵入者』白水Uブックス1990年初版に入っていた。ユーモアというくくりに惹かれて、『南神威島(みなみかむいとう)』講談社文庫1992年初版収録で読んだ。ふーっむ。ホラー小説を読んだような苦い後味。

《 西村京太郎の「南神威島」は、普通の判断ではユーモア小説に含まれるものではあるまい。ミステリーではないし、……奇妙な味の小説かな。 》 阿刀田高

 ブックオフ沼津南店で二冊、荒俣宏ほか『死の本 The Book of Death 』光琳堂出版1998年初版帯付、レイモンド・チャンドラーほか『フィリップ・マーロウの事件』ハヤカワ文庫2007年初版、計210円。前者の帯、表紙の九割もの厚さ。カバーの上部が切れているのかと思った。いや、これがカバー(ジャケット)のようだ。

 ネットの見聞。

《 絶景を見て「絵のよう」といい、絵を見て「写真のよう」といい、美少女を見て「人形のよう」といい、人形を見て「生きているよう」という。常に他のものに置き換えて語る価値観は何処から来たものだろう。 》 藤岡真

《 「アンディ・ウォーホルについてすべてを知りたいなら、ぼくの絵と映画、そしてぼくの表面を見るだけでいい。そこにぼくがいる。裏には何もない」アンディ・ウォーホル 》

 美術作品への私の評価規準は、自分が欲しいか、がまず最初にある。彼の作品に何の魅力も感じない。アンデォ・ウォ−ホルの絵画は、アメリカでしか生まれようがなかった、アメリカでしか生きられない「ナマモノ」だと思う。アメリカの強力なメディアの力で目眩まされているだけだと思う。14日に紹介した磯崎新の発言を再掲。

《 面白いことに、パリでやったときは論理的な説明で通用したのですが、後にニューヨークに持っていくと、それでは伝わらなくて、むしろコンセプチュアル・アートが開拓した表現形式を介して理解されている、といった感じです。 》

《 三菱地所が東京・南青山に建設中の高級マンションの工事に不具合が生じていた問題で、建て替えを決定したことが17日までに明らかになった。取り壊しと新たな建設費用は施工業者である鹿島建設が負担する。 》
 http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140317-00000018-bloom_st-nb

 今しか見られない欠陥億ション。ネットの紹介記事を見ると、スンゲエ豪勢。

《 文芸春秋は14日、作家の村上春樹さんの9年ぶりの短編小説集「女のいない男たち」を4月18日に発売すると発表した。 》

 ヘミングウェイの短篇集『 MEN WITHOUT WOMEN 』を大久保康雄は『 女のいない男たち』と訳したが、『男だけの世界』と訳したのは誰だったか。 五木寛之『男だけの世界』1968年。

《 今仕事を持っている人は、慌てて古本屋にならないで今の仕事を続けなさい。その仕事が、いつか古本屋になったとき役に立つ。古本屋にはいつでもなれるけれど、古本屋から他の仕事に変わるのは難しい。  》

《 安倍首相は政治とビジネスの違いが理解できていないようです。 》 内田樹
 http://blog.tatsuru.com/2014/03/16_1023.php

 ネットの拾いもの。

《 締め出された浦和のサポーターが国技館に行きませんように。 》

《 ルンバを使える状態にするためには部屋をそれなりに整頓せねばならず、その状態のことをroombable と呼ぶのだそうです。 》