「架空都市 ドノゴトンカ」

 朝は源兵衛川の月例清掃。台湾人のご夫婦が清掃を体験したいと、お友だちの日本人女性と参加。清掃後、雷井戸や源兵衛川の上流などを案内。お三人、とても喜ぶ。午後二時三島駅で見送る。

 城昌幸『怪奇探偵小説傑作選 4 城昌幸集 みすてりい』ちくま文庫2001年初版、後半部、日下三蔵編集部分を読んだ、佳篇が揃う。

《 全く、人間の暮らし、この生活というものは、暮らしている当人達に取っては、いろいろな意味で苦の世界ですが、離れて、利害関係なしに客観すると、全く不思議なほど、楽し気に見えるものです。 》 「夢見る」

 この一文が印象に残る。城昌幸の掌編を言い当てているような気がする。全く不思議なほど、楽しく読み終えることができる、城昌幸の掌編。残念なことは、私的ベスト3の一つ「復活の霊液」が収録されていないこと。

 城左門(城昌幸)短篇集『架空都市 ドノゴトンカ』盛林堂ミステリアス文庫2014年、長山靖生は「黄昏の幻惑、月下の覚醒、黎明の幽魂」で以下のように記してる。

《 中井英夫の一連の短編も、城左門/昌幸に学ぶところ大だったろう。日夏山脈諸氏への憧憬を隠さなかった中井は、詩歌と探偵趣味の双方において、自身こそは城を継承する者と、密かに自任するところがあったのではないか。 》

 確証はあるのだろうか。資質があまりにも違う、と思うが。

 ネットのうなずき。

《 いま、落し物をしたのに気がついたのだが、ああ、俺はもう「お歳者」だ、というダジャレがとっさに浮かんできて、じつに何というか、二重の意味で情けない。 》 山田正紀

 ネットの拾いもの。

《 アメリカの医師はビージーズの「ステイン・アライブ」で心臓マッサージすると言っていた。クイーンの「地獄へ道づれ」もリズム的にはいいそうだがタイトルが良くないと。 》