「 昭和文学(戦後〜昭和末年)ベストテン[小説篇]」

 昨日は穀雨。昨夕からしとしと一日雨。

 『三田文學』No.91(2007年秋季号)より昭和文学(戦後〜昭和末年)ベストテン[小説篇]

  大岡昇平『野火』
  深沢七郎楢山節考
  三島由紀夫金閣寺
  島尾敏雄『死の棘』
  小島信夫抱擁家族
  大江健三郎万延元年のフットボール
  武田泰淳『富士』
  大庭みな子『浦島草』
  中上健次千年の愉楽
  埴谷雄高『死霊』

   番外
  森敦『われ逝くもののごとく』

   愛すべき小説

  椎名麟三『自由の彼方で』『深夜の酒宴』
  三浦哲郎忍ぶ川
  五味康祐柳生武芸帳
  清岡卓行アカシヤの大連
  長谷川四郎『シベリヤ物語』
  野間宏『青年の環』
  太宰治『斜陽』

 ベスト10で読んだのは五冊。これからの愉しみが増えた。掲載した中で最長の小説、野間宏『青年の環』全五冊は二度読んだ。埴谷雄高『死霊』 は再読したい。読みそうにないのは五味康祐柳生武芸帳』。持ってないし。平成四半世紀のベスト10は何になるだろう。村上春樹は当確。あとは 古井由吉か。ほかはエンターテイメント系になってしまうなあ。私が気づかないだけだろう。

 ネットの見聞。

《 【速報】加納一朗コレクション全3巻の刊行が決定しました。第1巻は長編集、第2巻はジュヴナイル短編集、第3巻はホック氏全集です。 ご期待ください! 》

 『ホック氏の異郷の冒険』天山文庫1989年初版、『ホック氏・紫禁城の対決』双葉文庫1990年初版からジュヴナイルの『あまい死のにおい』 秋元文庫1976年初版など十冊ほど持っている。買うかなあ。

 ネットの拾いもの。

《 不良が子供に優しくすると「良い人」と呼ばれ、理系男子が子供に優しくすると「ロリコン、変態」と呼ばれ、暴走族(死語)が母親を大切に すると親孝行と呼ばれ、理系男子が母親を大切にすると「マザコン」と呼ばれるのって納得できないよな。 》

《 太宰治「恥の多い生涯を送ってきました」一休さん「真ん中を歩けばいいじゃん」 》