「六つの手掛かり」

 昨晩から向かいの三ツ石神社の入り口で、一月後のお祭りのお囃子の練習が始まった。血が騒ぐ。

 午後、友人知人と三人で御殿場へ。途中通り雨。やはり山は違う。下界へ降りて沼津市のギャラリーへ。きょうが初日の白砂勝敏展。 知人は白砂氏手製の額も気に入って銅版画を購入。私は一番小さい銅版画を購入。「これ、内儀(かみ)さんもいいと言ってました」。 その後三人、喫茶店で一休み。

 乾(いぬい)くるみ『六つの手掛かり』双葉文庫2012年2刷を読んだ。驚いた。泡坂妻夫の衣鉢を継ぐミステリー短編集だ。主人公 林茶父(さぶ)は元マジシャンで身長160cm、太ったチャプリンの風貌の三十代。泡坂妻夫と彼の生んだ名探偵亜愛一郎を、ミステリー マニアならすぐ連想する。収録の六篇すべてが本格推理小説。「六つの玉」「五つのプレゼント」「四枚のカード」「三通の手紙」 「二枚舌の掛軸」そして「一巻の終わり」と、題名まで凝っている。これはいい。

 彼の本、他に読んだ気がするが、思い出さない。解説を読んでわかった。『蒼林堂古書店へようこそ』徳間文庫を読んでいた。軽い タッチのミステリだった。その本は知人女性に贈っていた。ミステリは読後、ああ面白かった、と快感を覚え、その快感だけが記憶に 残り、本の内容、肝心なトリックはすっかり忘れてしまう。そこが純文学などとは違うところだ。

 ネットの見聞。

 武雄市TSUTAYA図書館で危惧していたことが起きている。貴重な書籍の除籍のみならず。

《 ハリー・ポッターシリーズや、2008年の「地球が静止する日」等、割合最近の映画も処分されていますが、TSUTAYAの有料レンタルと 競合するから処分したのではないかと疑ってしまうところです。 》
 https://www.nantoka.com/~kei/diary/?20140421S1

 この Keigo という画家、面白い。
 http://k5fuwa.tumblr.com/

 ネットの拾いもの。

《 大妻女子大教員紹介 高山宏(教授)
  いろいろあって悪魔と呼ばれているが、本当は親切な小市民。 》
 http://www.ccs.otsuma.ac.jp/faculty/takayama-hiroshi.html

《 食い物やと屏風は広げると倒れる。 》