「劇画 ヒットラー」

 昨日の柏木博『ファッションの20世紀』は当然だが前世紀末までが対象。では今 世紀の特徴は? と考えるとユニクロに代表される廉価衣料の伸張、金融工学なる 怪物の跋扈と破綻(リーマン・ショック)だろうか。資本主義の終焉あるいは行き 詰まりを思わせる成り行きだ。ここからどんな思想が生まれてくるのか。贈与か。 縮小経済か。

《 このアルチュールが水木しげるの『ヒットラー』(Cornélius、2011)を書評 しているページがあったのには驚かされた。というか『ヒットラー』が仏訳されて いるのが意外だった。 》 Daily-sumus2
 http://sumus2013.exblog.jp/

 水木しげる『劇画 ヒットラーちくま文庫1992年7刷を読んだ。気が重くなる。

《 ドイツ産業は、一九二九年から三二年にかけて、その生産は半分にへり、失業 者は六〇〇万に達した こんな時代にナチス運動に加わった人々は、 父親は第一 次世界大戦で戦死し 母親の腕一本で 育てられ やっと一人前になったときには 不景気で就職もできず 生活の楽しみも与えられず ナチスに入って同じように世 の中をうらんでいる仲間を見出した という人が多かった 》 143頁

 ネットの見聞。

《 「ワイルド7」の秘熊玄一郎(防衛大臣、のち首相)をはじめ、帝国テレビ、 МCプロのようなカリカチュアライズされた悪玉が、こんなにリアリティをもって 感じられる時代になるとは思わなかった。 》 芦辺拓

《 戦後民主主義って、ほんとに存在したの? 》

 ネットの拾いもの。

《 【誤植のお詫び】ヤングコミック7月号25ページに誤植がありました。「千倍 の性感がある」→「4倍の性感がある」の謝りでした。千倍だと、あらまおかひく なっひゃうぅぅっ♡てなってしまいます。お詫びして訂正させていただきます。 (担当) 》 ヤングコミック

 謝り? また誤植のお詫びか?