「クロへの長い道」

 二階堂黎人『クロへの長い道』双葉社1999年初版を読んだ。四篇を収録。 「縞模様の宅配便」「クロへの長い道」「カラスの鍵」「八百屋の死にざま」。 どれもミステリの題のパロディ。「縞模様の霊柩車」ロス・マクドナルド、 「シロへの長い道」ライオネル・デヴィッド スン、「ガラスの鍵」ダシール・ ハメット、「八百万の死にざま」ローレンス・ブロック

 一昨日とりあげた『ドアの向こう側』(第三作)の前作(第二作)になる。 語り手は幼稚園に通う六歳の男の子。彼が大人の心を持って事件を語る。

《 老人が四人、こんな早くから元気にゲートボールの練習をしている。老人と いう生き物は、人生の残り少なさを、睡眠時間を削ることで埋め合わせしている ようだ。 》 「八百屋の死にざま」

 同世代の睡眠時間は大方が六〜七時間。私は九時間ほど寝ている。よく寝られる ねえ、とあきれられる。

 ネットのうなずき。

《 ついでながら、昨今の歌詞は、メロディと言葉の切れ目が一致しないので、 一度聞いただけでは、なんと歌っているのかさっぱりわかりません。 》

 13日に取り上げた 山田正紀『風水火那子の冒険』収録「サマータイム」。

《 あのときサザンさえ鳴らなかったら── 》

 ネットの見聞。

《 「コレクションの原則はクズを集めること」であり、「無価値なものを集めて、 すごいコレクションにするというのが、コレクションの王道です」 》 鹿島茂

《 「反原発理由にアート展却下」 県文化事業団に主催者ら抗議 》
《 福井市今市町のハーモニーホールふくい(県立音楽堂)でアート展を開くため、 同音楽堂を運営する県文化振興事業団に提出した申請が、アート展が反原発を副題 にしているなどの理由で却下 》
 http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20140614/CK2014061402000017.html