「 麻薬3号 」

 五味康祐『麻薬3号』(『五味康祐代表作集 第五巻』新潮社1981年収録) を読んだ。舞台は昭和二十六年冬の神戸。薬物中毒の若いヤクザな男の語りで 物語りは進む。悪の世界へ堕ちてゆく男を巡る金、売春、麻薬そして賭場。 裏社会に蠢く男と女が有情、無情、非情に絡み合う。ハードボイルドな傑作だ。 薬物中毒の弱気な五味という青年がご愛嬌。昭和32(1957)年刊。翌年映画化。

 ネットのうなずき。

《 「集団的自衛権」ってトリッキーな用語だよね。実際は、日本の海外への 軍事派兵、武力行使の是非なんだから。 》

 ネットの見聞。

《 世の中には「何でも嫌う人」がいる:研究結果 》

《 批判者になるのは簡単です。誰からも攻撃を受けず、何のリスクも ありません。一方、創作者になるには「勇気」が必要です。 》
 http://www.lifehacker.jp/2014/06/140629dislike.html

《 若き女性編集者が自ら死を選ぶまでの、深遠で切実な心の記録。 昨年、7年ぶりに復刊した二階堂奥歯『八本脚の蝶』が、久々に入荷しました! ポプラ社さんによると、もう在庫がかなり僅少とのこと。お早めにどうぞ。 》  復刊ドットコム
 http://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68321293&tr=ftw

 会ったことはなかったが、生々しく痛ましいブログだった。没後10年か。
 http://homepage2.nifty.com/waterways/oquba/

 ネットの拾いもの。

《 アメリカ人が書いた日本が舞台のミステリを手に取ったが、 少し立ち読みした。登場人物の一人、ぶたれることに悦びを感じるちょっと えっちなおねえさんの名前が「ノブ」で、そういうシーンで「ノブ」「ノブ」 と連呼されていた。ホノブとしてはそっと棚に戻さざるを得なかった。 》  米澤穂信