「 エール! 1 」

 大崎梢ら六人の競作『エール! 1』実業之日本社文庫2012年初版を読んだ。 お疲れ気味の若い女性のお仕事小説。漫画家、通信講座の講師、プラネタリウム 解説員、店舗ディスプレイ・デザイナー、スポーツ・ライターそしてツアー・ コンダクター。みな、仕事に人生に悩んでいる。そして前を向いていく。
 最初の大崎梢「ウェイク・アップ」は注文が来なくなった女性漫画家。 女友だちに誘われて参加した合コン。

《 「絵うまいんですね。すごい」
  「前は仕事にしていたんです」
   ペンを握ったままでいると、靴屋さんがまっ白な紙を持ってきた。昼間に 使っているランチョンマットだそうだ。 》

 今晩、友だちは沼津の隠れ家レストランで接客をしているが、ランチョンマットは 友だちの手描き。使った紙を客が大事に持ち帰ろうとするので使わないものを上げる、 と聞いて、それはもったいない。こっちにもちょうだい、と言っているけど、まだ くれない。Tシャツなどに線描している最近のテディ・ベアは、線がじつにいい。 生きている。夏が過ぎてから発表するようだ。

 大矢博子の解説、
《 上等のチョコレートを一粒用意して、ページをめくってみてください。 》
 に乗せられ、チョコを二粒口にした。うーん、旨い。この本はこの前仕事のこと でぼやいていた若い知人女性に贈る。夜、本を読むと眠くなると言っていたけど。

 午後は富士宮市からの源兵衛川の視察案内。中流部までゆっくり歩いて一時間。 予定通り。

 近所のスーパーの入り口で若い知人女性にバッタリ。普通の体型でビックリ。 40キロ痩せた、と。力士からアスリートだ。

 ネットのうなずき。

《 九条をお題目と言うけれど、そのお題目をブツブツつぶやいているおかげで、 辻斬りが「えい、薄っきびの悪りい」と言って刀を鞘に収めて去ることもあったと 思うので、あながちバカにしたもんでもないと思う。 》 芦辺拓

《 今回の件で僕が一番憤りを感じるのは、憲法というものがかくも軽く 扱われてしまうこと。一内閣の意向でどうにでも解釈が変えられてしまうなら、 憲法なんて紙屑です。ずっと誇りをもって大切にしてきたものを紙屑扱いされて しまったことが悲しいのです。 》 太田忠司

《 安倍晋三「国民のたった3分の1が反対するだけで、憲法を改正することが 出来ないのはおかしい」。たった19人の馬鹿閣僚が憲法を踏みにじった。 》  藤岡真

 岸内閣は戦後最悪の内閣だったが、安倍内閣は戦後最凶の内閣。最低の内閣は ……候補がありすぎ。

 ネットの見聞。

《 おはようございます。2014年7月1日は日本が自滅への道へ大きく踏み出した 歴史的な日付として記憶されることになるでしょう。これから集団的自衛権発動の ための法整備が始まるはずですが、国会にどこまで抵抗ができるのか。 ほとんど期待できないというのが率直なところです。 》 内田樹

《 法律を作らずに、行政府が「ありものの法律の使い回し」と「ありものの 法律の解釈変更」と「政令」だけで政治を行う政体のことを「独裁」と言います。 日本は定義上、現在「民主制から独裁制」に移行中です。 》 内田樹

《 さしあたって紛争は中東で起きるでしょう。出兵した自衛隊イスラムの一部の人々の恨みを買い、東京はテロの標的になるでしょう。 後世の歴史家は、安倍を日本を滅亡に導いた政治家として記録することに なるでしょう。 》 池田清彦

《 俺は今日の総務会で、村上さんがいったことが正しいと思うな。 いずれ近いうちに、現政権には鉄槌が下されますよ。それでね、 その鉄槌を下すのは、我々なんだよ。国民にはその力があるのさ。特に、 若いもんには、それを自覚して欲しいね。君ら一人一人で、社会が守れるんだぞ。 こんな面白い話はないべ。 》 松井計(7月1日)

《 デモ行ってみて選挙で勝つしか方法がないんだ、て痛感した。 》

 ネットの拾いもの。

《 『本当にこの本は今必要か?』『安いからいいじゃん』『ダメだダメだ、 家に積み上がった本の高さを思い出してみるがいい!』 》