「 玩具店の英雄 」

 石持浅海玩具店の英雄  座間味くんの推理』光文社2012年初版を 読んだ。七短篇を収録。科学警察研究所で過去の事件の警備の成功と失敗の 分かれ目を分析をしている若い女性が、新宿の飲食店で年上の警視正と彼の 友だちの男性に落着した事件の内容を話すと、その男性は、事件はまだ解決 していないかも、と反問する。深い読みに浮上する驚愕の深層。あるいは うがった見方。安楽椅子探偵だ。面白い。帯文。

《 「あっ」という驚き、保証します。 》

 視点を変えると、見えなかったものが見えてくる。「最強の盾」には 夏樹静子『蒸発 ある愛の終わり』の解決への視点を連想。昨日の前田英樹 『絵画の二〇世紀』も、視点を変えることで絵の別の側面が見えてきた。

 『玩具店の英雄』には「謹呈  著者」の紙片が挟まっていた。買ったのは ブックオフ長泉店か函南店か、あるいは。函南店で買った夏樹静子『特装本  国境の女』講談社1983年の遊び紙にはサインペンで〇〇様と彼女の献呈著名。

 梅雨明け。ブックオフ長泉店へ自転車で行く。有川浩(ひろ)『阪急電車幻冬舎2008年初版、嶋岡晨『秀歌新選』飯塚書店1983年初版、計216円。自転車 であちこち巡る。気持ちよい汗。 

 ネットの見聞。

《 覚えておこうね。バーコード729で始まる商品はイスラエル産だよ。
  私達のお金で、パレスチナ人を殺すための弾丸を買われちゃ困るから。 》

《 「友達が殴られたら、友達なら守ろうとするよね…」と石破茂。おいおい! その友達は「自作自演のトンキン湾事件」でベトナム戦争を開始し、何の根拠も ないくせに「大量破壊兵器がある」と言い掛かりをつけてイラクを攻撃した 「世界一の暴力団」だよ? 》 笹田 惣介

《 アメリカの「自作自演」は古く米西戦争の「メイン号事件」まで遡ります。 まず好戦的世論を盛り上げておいてから、政府がそれに押されて立つ(かのように 見せる)というパターン。アメリカもまた最初の成功パターンを強迫的に繰り返す ように宿命づけられているかのようです。 》 内田樹

《 何をさておいても、一個人を大新聞が毎日のように叩いて叩いて、ついに 個人のほうがへこたれるまでやるということになると、それは恐ろしいバッシング の社会になってしまう。毎日新聞は最低でも、一個人を批判する場合は、最低限の 形式を整えなければならない。

  ○一個人を批判する場合は、批判される個人にも対等な反論の機会を設けること、

  ○ことの内容について「批判側」と「擁護側」の論を並列に載せること、

  毎日新聞は直ちにSTAP報道をやめるべきである。そして学問としての間違い、 査読途中の論文の公開という不正な手段への謝罪をするべきである。また 重大な事実を知っていてそれを報道せず、回り道をしているなら読者を愚弄する ものだから、重大な事実自体を記事にするべきである。 》 武田邦彦
 http://takedanet.com/2014/07/2014721_a16a.html