「 ふたつめの月 」

 近藤史恵『ふたつめの月』文春文庫2010年初版を読んだ。中篇三篇。 第二話「パレ−ドがやってくる」。

《 「十八」 》
《 「わたし、人を殺しちゃうかも」 》
《 「それは内緒。でも、このままだと殺しちゃう。どうすればいいと 思う?」 》
《 「それはやっかいな話だ。本当になにかを実行しようとしている 人間を、止められる者などいない。鍵をかけて、どこかに閉じこめて おくしかない」 》 

 十八と十六の違いはあれど、女子高生、この暗合。

 表題作がミステリータッチで好感が持てた。ミステリーの世界で 存分に遊びたいんだな、私は、と気づいた。

 昼前、四の宮川へ行き、カワニナ三十個と三島梅花藻一株を採って、 グラウンドワーク三島の小さな水族館(五個の家庭用の小さな水槽 「源兵衛川の生き物たち」)に加えてもらう。四の宮川は源兵衛川の 弟分みたいなものだから、細かいことはいわない。

 ネットのうなずき。

《 ヘイトスピーチでも原発でもそうなんだけど、運動は政治家を変えない。 まず世間を変えていく。正確に言えば、問題を認識して改善していこうと 思い始めた世間の人々の、受け皿になる。世間が変われば、政治家は 変わらざるを得ない。 》 bulldozexxx

 ネットの見聞。

《 『日本ミステリー小説史』(中央公論新社9月24日発売予定)の 堀啓子氏は、尾崎紅葉金色夜叉』の種本(バーサ・M・クレー 『女より弱き者』)を特定した人。 》

《 いろいろ努力しているが、ずっと文章が下手だ下手だと言われ 続けているが、それは十代のころに海野十三小栗虫太郎夢野久作を 読んだせいだと判明した。あと、鮎川哲也先生もずっと文章が下手と 言われ続けてきたので、同じことを言われてもむしろ名誉に感じたのも いけなかったかもしれない。 》 芦辺拓

《 東電はサブドレンの汲み上げた水は汚染水という言葉は絶対 使わなくて、必ず地下水と言うんだ。東電は建屋の中の水だけ汚染水と 位置づけてて、その他は汚染してても雨水とか地下水って言うんだよね。 》  ハッピー

《 小保方女史のような、弱い立場の人間には怪我を負わせてまで取材 するが、相手が東電のような強い者には、『大本営発表』があるまで 待ち続ける。だから、今頃メルトダウン・スルーの報道をするのです。 》  inoue toshio 子どもを守れ!