昨晩見た白砂勝敏氏の新作は、秋に画像が公開されると思う。拙論を掲載。
写真が一瞬を切り取る芸術として成立して以来、絵画には時間(物語性) を取り込んだ表現を創出する道が見出された。味戸ケイコさんのいくつかの絵には、 そんな時間性(物語性)が多分、本人の自覚無しに織り込まれている。
二十一世紀の美術は、絵画であれ、立体造形であれ、時間性(物語性)を 取り込んだものだ、というのが、私の考えであるが、昨晩見た白砂勝敏氏の 新作木彫造形作品は、その私の考えを具現化した作品の一例と思える。
ニメートル超の作品は、主軸となる胴体(?)部分と頭部、突き出し部の 三つの木材からなる。主軸=胴体部分の底部の丸いかたちは、女性性を思わせる。 そこから頭部に至る主軸=胴体部分は、焔(ほむら)の如く湧き上がる生命力の、 力強くしなやかな表情を見せている。その上部に見られる深い節穴が、 あたかも老成した樹霊の眼のよう。氏もそれを意識して、 そこは樹霊の顔のように彫り込んである。その上に冠のように接合された木と、 顔の反対側に接合された、横に突出する一メートルほどの象の牙あるいは犀の角、 のような野太い木は一体となって、三日月のような曲面を描いている。その牙、 角の如きかたちの突撃的な表情。斧一振りの迫力である。
最下部のさらりと見える女性的なかたち、節穴を中心とした老顔、 そしてぐいっと駆け下るような印象の勇壮男性的な牙あるいは角のかたち。 それらの主軸たる胴の、上昇する生命力。四つの表情がキメラ(キマイラ)のように 接合合体している。
これは日本武尊(ヤマトタケル)だ。荒ぶる神。日本的樹霊性の新しい表現だろう。
http://shirasuna-k.com/
ネットの見聞。
《 新聞社の展評ってただの展覧会紹介に終わってることがほとんどのように思う。 》 Prof.Butterfly
《 イギリス・ガーディアン誌が選んだ密室ミステリオールタイムベストで島田荘司『占星術殺人事件』が第2位! 》
http://www.theguardian.com/books/2014/jan/29/top-10-locked-room-mysteries-adrian-mckinty?CMP=twt_gu
原題からは日本語版が分かりにくいので日本語版を列記。
10 『連続殺人事件』 ジョン・ディクスン・カー
9 『月長石』 ウィルキー・コリンズ
8 『そして誰もいなくなった』 アガサ・クリスティ
7 『自宅にて急逝』 クリスチアナ・ブランド
6 『ビッグ・ボウの殺人』 イズレイル・ザングウィル
5 『黄色い部屋の謎』 ガストン・ルルー
4 『帝王死す』 エラリー・クイーン
3 『七番目の仮説』 ポール・アルテ
2 『占星術殺人事件』 島田荘司
1 『三つの棺』 ジョン・ディクスン・カー
《 近年、地球温暖化が叫ばれ、温かくなっていることを現す各種データが存在する。しかし数字には “からくり”があることを認識しておきたい。すべてを「温暖化による影響」などと決めつけず、 過去の値と比較する際は、観測方法に違いがないか注意する必要がある。 》 福井新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140822-00010001-fukui-l18
《 菅義偉官房長官は、米軍普天間飛行場の移設先とされる名護市辺野古での移設作業を 「中止すべき」とする回答が80・2%、工事を強行した安倍政権への不支持が81・5%に達したことに、 「政府の方針として工事を粛々と進める」と述べ、県民の反対が強い中でも「影響は全くない」と答えた (琉球新報) 》 G.D.Greenberg
ネットの拾いもの。
《 人間の幅を広げる教育──やめて欲しい。せっかくダイエットしたのに。 》