「ガザレポート」

 洋画家の上條陽子さんから日本美術連盟の『連盟ニュース』451号を恵まれる。 掲載の上條陽子「ガザレポート2 ガザの画家」から。

《 15年前のガザは入国許可書も必要なくまだ自由があった。(中略) 失業率は65%、食料は85%支援に頼っている。イスラエルとガザの差は 20分の1。西海岸地区は10分の1。ガザの状況はますます悪化している。 》

《 タクシーでエルサレムへ向かった。壁ひとつ隔てて、当たり前の 世界が拡がっていた。 》

《 この国を訪れた人々は安全が兵士によって守られていると思うだろう。 壁の向こう側に住む人々の生活を見ることはできない。人々は関心を払うだろうか。 エルサレム周辺に難民キャンプが10数ケ所ある。イスラエルの入植地は パレスチナ人の住居や畑を破壊し、土地を奪ったものだ。土地への補償は 一切ない。行き先は難民キャンプだ。奪った土地に沢山の家を建て、 人々を住まわせ、新しい街を作り、次々と増やしていく。そして安全のための 壁を作り、阻害していく。強力な軍事力と巨大な経済力は強者と弱者の格差を 益々拡げている。 》

《 厳しい環境の中だが、ガザの画家たちは表現者として力強く生きているのを 感じる。彼らの声を聞いてあげたい。 》

 添付されたコピー「ガザレポート 絵は『世界共通語』」 (『連盟ニュース』450号)から。

《 紛争地ガザ(パレスチナ自治区)への許可が出た。2013年9月21日迄に エルサレムへ行き翌22日ガザへ入り、27日、出国で5日間の滞在である。目的は 「パレスチナの子どもに絵を教えること。」 》

《 ガザから一歩も外へ出ることができず、教育もままならない環境に住む 子どもたちに自由と平和な日々が早く来ることを願い、子どもたちが描いた 作品200点を日本に持ち帰って展覧会を開いてあげたいと思う。 》
 パレスチナのハートアートプロジェクト(代表 上條陽子)

 添付された手書きのコピーから。

《 昨年9月にガザに行き、一年も経たないうちに砲撃が始まり虐殺と破壊で 街はめちゃめちゃになり、人々の夢も希望も打ちくだかれた。 》

 立川市からの四十人余の源兵衛川の視察案内。高齢者が多いので休み休み。 昼過ぎ帰宅。

 ブックオフ長泉店で二冊。井坂幸太郎『マリアビートル』角川書店2010年 初版帯付、米澤穂信『折れた竜骨 上』創元推理文庫2013年初版帯付、計216円。 後者は上下揃った。

 ネットの見聞。

《 自虐だ!とよく言われるが、自分の国の歴史や文化の全てについて 自賛することしか許されないような気持ちの悪い国には住みたくない。 》 人見 基埜

《 文科省は本当に税金のむだ。
  公立学校の民営化を言うなら、文科省自らが民営化したらいいよ。 》 池田清彦

《 日本はビジネス環境や技術革新の分野で高い競争力を保っている。一方、 調査項目の一つである「政府債務」では、データが存在する143カ国・ 地域の中で最下位。 》 東京新聞
 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014090301000837.html

 ネットの拾いもの。

《 代々木公園でデング熱の感染が増えたせいで、
  代々木ゼミナールが二十校を閉鎖した 
  と思える時があるが、絶対に錯覚だろう。 》

《 閉店時、「蛍の光」のCDに不具合が生じた場合、
  アカペラで歌うしかないのか?そのときの遅番だけにはなりたくない。 》

《 「広辞苑 いくつもあるけど 同じ版」 古本屋 》

《 今度は『オール黄泉もの』か……。 》