「変愛小説」

 『群像』10月号、特集「〈変愛小説〉変愛座談」

  変愛小説集 温故知新編 岸本佐知子川上弘美 選
  日本の名だたる作家たちの作品の中には、「変愛」としか言いようのない 名作がたくさん見つかる――。岸本佐知子川上弘美の両氏が考える、日本の 「変愛名作」を再録。娘の片腕を一晩借り受けた男の物語、川端康成「片腕」。 突然身体の奥底からわいてきた女になりたい願望……、藤枝静男「出てこい」。 意中の女の糞を見て思いを断ち切ろうとする男を描いた、芥川龍之介「好色」。 驚くほど鼻のいいインテリ・山村氏は実は……!? 尾崎翠「山村氏の鼻」。 麻酔なしの外科手術を願う女の目的は? 泉鏡花「外科室」。 「『変愛小説』偏愛座談」とともにお楽しみください。
  http://gunzo.kodansha.co.jp/27915/37498.html

 泉鏡花「外科室」、尾崎翠「山村氏の鼻」、藤枝静男「出てこい」 (『悲しいだけ』講談社1979年収録)を読んだ。

 泉鏡花「外科室」1895(明治28)年 身分違い、一瞥の純愛と死。
 尾崎翠「山村氏の鼻」1928(昭和3年) 接吻の失敗。何といふ落ち。
 藤枝静男「出てこい」1976(昭和51)年 男性老人の女性化願望。

 芥川龍之介「好色」は未読。川端康成「片腕」は、私にとって至高の短篇。 変態ならぬ変愛。考えたものだ。昨日の「美少女の美術史」といい、 新たな視点からの編集。

 未谷おと編、松村みね子訳詩集『月虹』盛林堂ミステリアス文庫2014年初版が 届く。

 午後、隣町の知徳高校の生徒さんたち三十人余りが、源兵衛川中流域の草刈り ボランティアに汗を流してくれる。私はガンバリ過ぎないように動く。45 リットルのゴミ袋50袋が一杯に。若い力は違うわ。

 ネットの見聞。

《 ポール・コリンズ『バンヴァードの阿房宮』に登場する19世紀英国の詩人 マーティン・タッパーは同時代には絶大な人気を誇ったが、その後完全に忘れられた。 かつて一家に一冊と言われたその著作は、一世紀以上にわたって一度も再刊されていない。 》  藤原編集室

《 絶頂期のタッパー人気は凄まじく、特にアメリカ訪問の際には熱狂的な歓迎をうけ、 インタビューや各界名士の面会は引きも切らず、読者からはサイン攻めにあった。ある日、 タッパーが床屋で散髪すると、翌日には、床から掃き集められた彼の髪の毛を納めた ロケットが店先で売られていたという。 》 藤原編集室

《 それが晩年には陳腐、凡庸、時代遅れの代名詞となり、批評家が新進作家をけなす時には 「この作家はタッパーだ」と記したというから、作家の評価なんて分からないものだ。 》  藤原編集室

《 安倍晋三首相を含めて第2次安倍改造内閣の19人の閣僚のうち15人が、 日本の侵略戦争を正当化する改憲右翼団体日本会議」を支援するためにつくられた 「日本会議国会議員懇談会」(日本会議議連)の所属議員であることが、 本紙が入手した同議連の名簿などから明らかになりました。超タカ派改憲勢力が 政権中枢に躍り出た形で、まさに「日本会議」内閣です。 》
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-09-06/2014090601_01_1.html?_tptb=032

 ネットの拾いもの。

《 おれとしたことが何たることだ。今の今まで映画「舞妓はレディ」が 「マイフェアレディ」のダジャレであることに気がつかなかった 化粧落とすと体重2kgくらい減る感じするよねー。 》