「チャリング・クロス街84番地」

 ヘレーン・ハンフ編著『チャリング・クロス街84番地』中公文庫1994年5刷を読んだ。 ニューヨークに住む女性フリーランス・ライター、ヘレーン・ハンフが、ロンドンの チャリング・クロス街84番地にある古本屋へ手紙を出し、古本の探求を依頼する。 その1949年から1969年までの遣り取りを記録したもの。彼女は一度もロンドンを 訪れることなく、応対した古本屋の係りの突然の死で、この本は閉じられる。

《 ただ、あなた様が主人に一目お会いになって、じかにお知り合いになっていたらと、 それのみ悔やまれます。 》 未亡人

《 ここにある私の古書を全部お世話してくださったありがたいお方は、数カ月前に 亡くなってしまいました。その古書店の店主だったマークスさんももうこの世には いらっしゃいません。でもマークス社は依然として残っています。もしたまたま チャリング・クロス街八四番地の前をお通りになるようなことがあったら、私から よろしくって言ってくださいね。そうしてくだされば、大いに感謝いたします。 》  ヘレーン

 ネットのうなずき。

《 日本中の原発が全停止してから今日で1年だが、2011年頃に 「原発止めたら停電が起きる!」「熱中症で弱者が死ぬ!」とか言ってたアホって どこ行ったんだろ。ついに今年は電気が足りる足りないの話題すら出なかったよね。 》  野間易通

 ネットの見聞。

《 「お金は分けると減るが、知識は分けると増える」MITのチャールズ・ベスト前学長  》

《 大田区立郷土博物館では「馬込文士村―あの頃、馬込は笑いに充ちていた―」を開催中。 10/19まで。村岡花子の資料も展示されるようだ。10/5には片山廣子松村みね子に関する講演会も。  》
 http://www.city.ota.tokyo.jp/event/event_bunka/tokubetsuten_magomebunshimura.html

《 「無理してでも、たとえ少部数でも、優れた作品を出していこうと考えています。 本の寿命は長いですから、刊行したときには売れない本でも、いい本であれば いずれ古書として残ります。そうなれば、一冊の本が人から人へ渡って、 いろんな人の目に触れる機会があるのですから、本にしておくことで、 素晴らしい作家を、後の世に残すことができるのだと思って。」生田かをる 》

《 「順序も連絡もない、もとより学問のたそくにも、研鑽の資にもなるものではない、 ものずきの丹精といふだけを買つて頂きたい。」 三村竹清  》

《 「no big story behind this」 》