「洲之内徹の風景」

 リトルマガジン『SUMUS』5号2001年は、特集「洲之内徹 気まぐれ美術館」。 巻末の「単行本『きまぐれ美術館』(新潮社)シリーズ人名索引」が充実。
 以前引用したかも知れないが、気に入っている話。

《 洲之内は画商としては失格で、絵をけっして高く売らない癖があった。 完成期より初期の作品が好き、という傾向もあった。それでは画家は喜ばない。 寺田政明の家から個展用の絵を借り出したときも、新作より古い作品ばかり 選びたがる。しかも高くつけない。 》

 オーナーの肥後静江さんが洲之内徹の助手だったことを知らず、エレベ−ター のないビルの六階にある画廊「空想・ガレリア」で上條陽子の肉筆画、 木版画中村宏の版画などを購入した。洲之内徹が話題になったことは 一度もなかった。思い立って『洲之内徹の風景』春秋社1996年の肥後さんの 文章を読む。

 北一明の掌に乗る茶入れの釉薬を、知人女性が顕微鏡で撮影。微小世界があたかも銀河のよう。
 http://blog.goo.ne.jp/tsuruchan-chi/e/774477a5d9e98ee41e8693c55fa94ba1

《 このツボ  小さいけど、すごいんです 》 「旅するウメボシイソギンチャク

 ネットの見聞。

《 経済学者の宇沢弘文氏死去 理論経済第一人者、環境でも活動 》
 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014092601001371.html

 『宇沢弘文著作集 I 社会的共通資本と社会的費用』岩波書店1994年初版が、 私の思考の一つの軸になっている。巻末近くに栞が挟まれていた。

《 ジェイコブスの四大原則はまた、ル・コルビジュの考え方を真正面から 否定するものであって、それはまた土木建設産業の利潤追求型の都市計画、 ないしは行政官僚の俗物的思考から生み出された都市計画とも一線を画すもの である。
  第一の原則は、街路の幅はできるだけせまく、曲がっていて、一ブロックの 長さは短いほうが望ましいというものである。 》 306-307頁

《 第二の原則は、再開発にさいして古い建物ができるだけ多く残るように 配慮しなければならないということである。 》 307頁

《 第三の原則は、都市の多様性にかんするものである。 》 307頁

《 第四の原則は、都市の各地区は、人口密度が十分高くなっているように 計画されなければならないということである。 》 307頁

《 人間的な魅力を備えた都市はまずなによりも歩くということを前提として つくられなければならない。 》 308頁

 宇沢弘文から多大な影響を受けているのか、自分の考えが彼に重なっている のか。どちらでもあるのだろう。合掌。

《 時代小説を読んでいたらまた「ひと段落」という表記を見つけてしまった。 オレは最後の一人になっても「いち段落」を守り続ける! 》 鯨統一郎

 「世間ずれ」と同じ運命か。
 http://www.asahi.com/articles/ASG9S6JBBG9SUCVL02N.html

《 核ごみ対策放置は無責任 学術会議が報告書 》
 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014092501001960.html

《 本日、平成26年9月25日午後1から始まる渋谷区議会定例会の、代表質問と 一般質問の予定項目をご紹介します。 質問時間は、自由民主党60分、公明党50分、 共産党60分、民主党50分、無所属クラブ50分、無所属渋谷30分、無所属は 年間20分です!私、無所属の笹本は、年間で20分です! 》渋谷区議 笹本由紀子 

 ネットの拾いもの。

《 昨日、クレジットカードの明細書を見て気を失いそうになったので、 この18時間ほど、本を買うのを控えている。 》