「市民普請大賞 グランプリ」

 昨夜、私が理事を務めているNPO法人グラウンドワーク三島事務局からメール。

《 このたび、公益社団法人土木学会が創設した、土木学会100周年記念事業 「市民普請大賞」において、グラウンドワーク三島の取り組み「市民・NPO・行政・ 企業による地域協働システムの構築で『市民普請力』を育成」が、「グランプリ」に 選出されました。 》
 http://www.gwmishima.jp/modules/information/index.php?lid=1203&cid=2

 以前、池内紀(おさむ)がグラウンドワーク三島を紹介していた記事で触れた季刊 『考える人』2014年秋号、新潮社の内田樹養老孟司そして森田真生(まさお)の 鼎談を読んだ。

《 大地を足の裏でしっかり踏みしめてはじめて、人知を超えた力を身体は実感する ことができる。そのときに大地と身体のインターフェイスから膨大な情報が人間の中に 流れ込んでくる。 》 内田樹

 うなずく発言だ。インターネット、テレビが席捲する今日、視覚だけが酷使され、 足元の感覚がひどく疎かになっていると感じる。素足で源兵衛川へ入った人たちの 「あっ、冷たい!」と驚く表情とそれからの行動は、足元の感覚の再拡張の喜悦だ。 新たな世界が足元から開かれてゆく。足元からの接触情報が、今もっとも求められて いると思う。特に絵描きの場合、視覚に特に偏るきらいがある。足元=接触感覚に 十分に気を使う必要がある。見ただけてわかったつもりだと足元をすくわれる。 ネット画面だけの情報摂取も同様。北一明の耀変茶碗なんぞ、手にしてゆっくり 回して鑑賞しないと、その突き抜けた凄さを理解できない。
 そういう意味では、坂東壮一蔵書票集『SOICHI BANDO EX LIBRIS』を手にして彼の 銅版画を鑑賞したつもりになられては困る。きょう本を見た友だちが言っていたが、 印刷と実物の間には超えられない隔たりがある。それが現実。

 売り切れだった古本が以前より安く出ていたのでネット注文。郵便振替の手続きを したら、送金先の番号が違う、と。メールで問い合わせると、5を入れ忘れた、と。 5を加えて送金完了。なんだかなあ。

 ネットの見聞。

《 若い作家が文学賞をもらったとき、担当編集者は必ず「やめるな」と言うと聴いて 「賞もらった作家が書くの止めるわけないのに」と思っていたら「仕事を辞めるな」 でした。 》 内田樹

 絵描きにも言える。美術賞を受賞して、これで食っていける、プロの画家だ、 と舞い上がっている絵描きを何人も見てきた。知人女性のように賞を獲って美大の 教師の座を狙うほどの野心があれば、また話が別だが。院生卒業制作展で唯一注目 した佐竹邦子は今、多摩美大の准教授。
 http://web.thn.jp/kbi/satake.htm
 http://web.thn.jp/kbi/satake1.htm
 http://web.thn.jp/kbi/satake3.htm

 ネットの拾いもの。

《 テトラポットのぬいぐるみ「テトぐるみ ギガ」
  「打ちたてコンクリート」「経年変化コンクリート」の2種類 》
 http://news.livedoor.com/article/detail/9386740/
 http://www.maniacs-m.com/