「 表紙の絵 」

 ネット注文した二冊が届く。安部公房『人間そっくり』ハヤカワ文庫1974年初版、 ヤオラフ・ステープルドン『オッド・ジョン』ハヤカワ文庫SF1982年3刷、計1100円。 どちらも表紙が深沢幸雄の絵。

 本は読みたくて買うものだけれど、装丁(表紙の絵)を気に入って買うものもある。 佐々木丸美の『雪の断章』に始まる十七冊の殆どの表紙に使われた味戸ケイコさんの 絵を欲しくて買った。一冊も読んでいない。自慢にゃならんな。
 味戸ケイコ、宇野亜喜良佐野繁次郎谷内六郎真鍋博横尾忠則和田誠など、 独自の画風で一目でわかる。その魅力は、五十年前の(味戸さんはデビューしていないが) 本の絵でも褪せていない。リトルマガジン『SUMUS』2号2000年は特集「画家の装幀本」。 扉野良人「画家の装幀は見るもの」から。

《 私の場合、文庫本のカバーでも好きな画家の絵であれば、タイトルや著者名の レイアウトなど、画家がそこまで工程をタッチしていなくても、それは「画家の装幀本」 と見なすことにしている(最近の装幀は画家とアートディレクターの名を それぞれ記しているが)。 》

 深沢幸雄氏はさほと関わっていないだろう。『地球・精神分析記録』は 「カバーデザイン=矢島高光」。

《 ほこりをかぶった古本の山から「画家の装幀本」をあれこれ探しだし、あの画家が こんな装幀をしていたとおもしろがったり、それをまるでなにかの作品のように 眺めたりする私たちを、画家は苦笑いするかもしれない。 》

 わかるわかる。「文庫カバー紙上展覧会」。奥村土牛から金子國義まで二十冊、 どれも持っていない、好みの絵がないことに驚いた。

 デザイナー多田進はブログ「白の余白」で本の装丁秀作展を掲載中。美意識の交錯を 感じる。
 http://tadasusu.exblog.jp/

 以前はウェブサイトの「お気に入り」フォルダに「料理」はなかったけれど、最近 増えてきた。料理の方法が昔と違ってきた。きょう加えたのは大根にきな粉。昨日 親戚から大根など野菜をドカンともらって、うれしい、ため息。さっそく試作。 これはいける。大根がサクサク減るわ。
 http://cookpad.com/articles/3215

 午後は掛川市袋井市などの職員十三人の源兵衛川の視察案内。強風で生憎の日に。 この程度の風は遠州の空っ風ほどでもありません、と。はあ。カワセミも歓迎。 二時間たっぷり。川の情景にすごく感動された。やれやれ。

 ネットの見聞。

《  自民党はすごいな。これでまた議席増やしそう。自民は消費税を(結局は上げるけど) 先送り、民主は約束通り上げろ(といわないわけにはいかない)、という構図にして、 もしかしたら憲法改正発議できる議席獲得を狙う。こういうタクティクスがあるとは 思わなかった 》 阿川大樹

 ネットの拾いもの。

《 追い越されるばかりの人生(こだま乗ってます) 》

《 背赤後家蜘蛛の会 》