「 歌の彩時記 」

  馬場あき子『歌の彩時記』読売新聞社1996年初版をパラパラと読む。見開き二ページ、 右に短歌、つづいて鑑賞文。約百五十の歌を詠み、気に入った作品の鑑賞文を読んだ。 印象に残った歌から。

   大楡の新しき葉を風揉めりわれは憎まれて熾烈に生きたし  中城ふみ子

   落ちてくる朽葉一枚黄金の逆鱗にして野にとどまらず  安永蕗子

   雪はくらき空よりひたすらおりてきてつひに言へざりし唇に触る  藤井常世

   北に南に天変地異を怖れるたる年の終りの水仙の花  宮原望子

   白藤のせつなきまでに思き房かかる力に人恋へといふ  米川千嘉子

   大ばさみの男の刃と女の刃すれちがひしろたへの紙いまし断たれつ  栗木京子

 女性歌人ばかりだ。

 昼前、源兵衛橋から下源兵衛橋の両岸のヒメツルソバを抜く。ゴミ袋一袋に納まる。 高くて手の届かないものは次回、梯子を使う。無理はしない。

 昼ご飯を食べてNHKニュースを視聴。安倍首相は地方創生の話で「もくとに」と 発言。ん? 字幕には「目途に」。食べてなくてよかった。吹くところだった。

 ブックオフ長泉店で文庫本を五冊。大倉崇裕『やさしい死神』創元推理文庫2011年初版、 霞流一『羊の秘』祥伝社文庫2010年初版帯付、法月綸太郎『犯罪ホロスコープ I 六人の女王の問題』光文社文庫2010年初版、同『しらみつぶしの時計』祥伝社文庫 2013年初版帯付、三上延『ビブリア古書堂の事件手帳 5』メディアワークス文庫2014年 初版帯付、一冊80円、計400円。元本で持っているのもあるけど、『羊の秘』の帯。

《 トリックとエンディングをパワーアップして文庫化! 》

 『しらみつぶしの時計』には「文庫版追記」。とあれば買うしかない80円。

 ネットの見聞。

《 227オリジナル曲、Doll's Danceとサンドアーティスト伊藤花りんの コラボレーション作品です☆ぜひとも。 》 道尾秀介
 https://www.youtube.com/watch?v=HWRyNCVfNdo&feature=youtu.be

 サンドアートの儚さに惹かれる。フラジャイルな美術。 味戸ケイコさんから届いた絵葉書にはこんな一文。

《 お手紙のなかのフラジャイルにつよく共感します。 》

 青梅市中央図書館の味戸さんの原画展。

《 たいへん好評で一五〇〇名以上の方々に楽しんでいただけました。 》

 弾みがついた。しかし、青梅市立美術館でなんで開催しないのかなあ。図書館といえば、 飯田市立図書館ではこの秋に北一明らの展示「知っていますか!?飯田のすごい人」。
 http://www.nanshin-lib.jp/iida/yondemimaika/yonde.20140915.html

《 生前は無名だった宮澤賢治、『銀河鉄道の夜』の刊行も歿後八年経ってからだった。 》  林哲夫

 ネットの拾いもの。

《 ふとんに身を投げます。 》