「 泣きたいときには泣いていい 」

 掬池友絢(ゆうけん)『泣きたいときには泣いていい』講談社2014年初版を読んだ。 我が家の裏手(北側)のお寺の娘さんの著書。檀家なので年末の挨拶に伺ったら、 お内儀さんから娘の本だといただいた。先だってNHKテレビ夕方の番組に出演。 明日、お寺の境内で催される自治会の新年顔合わせには父親の住職が当然出席するので、読むのは 今でしょ。28日の毎日新聞講談社の広告に載っていた。悩める人たちの気持ちを軽くしてくれる本、かな。

 上記毎日新聞、連載の鹿島茂「引用句辞典」、[学者・研究者の快楽とは]で 福沢諭吉『福爺自伝』を採りあげて書いている。

《 つまり、学問研究のレベルを高めるのは、就職口の確保でも研究費の獲得でもなく、 それ自体で自立した「目的なし」の真理追求ではあるが、しかし、真理追究によって 自尊心(ドーダ心)を満足させることのできるようなシステムがどこかに働いて いなければならないということだ。/ この意味で、文部科学省の打ち出す大学改革は すべての点で誤っている。学者や研究者のドーダ・ポイントをことごとく逸している からである。 》

 文部科学省は三流官僚の掃き溜めという噂を以前から耳にしているが、そうだな、 と思う。

 ブックオフ三島徳倉店で二冊。大岡信『第十 折々のうた岩波新書1993年2刷、 大河内昭爾・選『あさめし・ひるめし・ばんめし アンチ・グルメ読本』ちくま文庫 2014年初版、計216円。これで『折々のうた』十冊と『折々のうた 総索引』が揃った。 ほかに欲しい本が何冊かあったが、それは来年に(っていつのことだ)。

 ネットの見聞。

《 須川製本は、サバト館やコーベブックス、湯川書房等の豪奢な限定本を造っていた 神戸の製本所。廃業なさったんですね…。関西の豪奢な限定本文化の終焉を感じます。 さみしいですね…。 》 古書きとら

 加藤郁乎『秋の暮』南柯書局1980年、三橋敏雄『巡禮』南柯書局1979年を手にする。 文庫本サイズの函入堅表紙本。好みだけれども、私には素敵過ぎる限定本。

《 文化は手作りだが、文明は物量作戦だ。 》 茂木 健一郎
 https://www.facebook.com/kenichiromogiqualia/posts/638274966299164

《 日本語の小説の英訳で、食事中に「席を替わってくれ」というのが出てきて、 何かと思って原文を見たら「おかわり」だったというのは笑い話になるかもしれないが、 これは笑えない。日本人の知りあいがいなかったら、「おかわり」は訳せないと思う。  》 西崎憲

《 12月28日(日)・29日(月)・30日(火)の3日間、東京ビッグサイトにて 開催されている世界最大級の同人即売会コミックマーケット87」。 》

 今回も行けなかった(行く気かよ)。で、写真を見てまぎらわす。眼福。

《 企業コンパニオンさん画像まとめ 》
 http://kai-you.net/article/11998

《 ろくでなし子氏が法廷でまんこまんこと言ったら発言制限するぞと裁判官に警告される一方で、 紅白出場のゴールデンボンバーが記者会見でおちんちんと8回言ったなどと微笑ましく書かれる、 そんな年の瀬か。 》 千葉雅也

 ネットの拾いもの。

《 現代アートの展覧会場で、女性の清掃員がゴミと勘違いし作品の一部を捨てる。 彼女のコメント。
  「自分の仕事をしただけ」(イタリア) 》