「 隔絶の陶芸家 」

 昨日の原武史『滝山コミミューン1974』は、題名に惹かれて読んだのだが、 「コミューン」への言及はなされずじまいだった。1970年前後、コミューンは、 私たち若者の間では何かと話題になった言葉、現象だった。アメリカのヒッピー文化の 影響をまともに喰らった若い一群が、わけもわからずコミューンにあこがれた。あたかも そこが天国であるかのように。私は彼らをうさんくさい目で見ていた。そんなコミューン =共同体を信じていなかった、今も。子どもの時からアメリカに憧れを抱いていなかった。 アメリカのロック・ポップスでは二十歳に知ったジャニス・ジョプリンだけを今も聴いている。
 最近何人かが推している片岡義男もまるで興味がなく、本も持っていない。村上春樹の 小説は読んでも、彼が訳したアメリカの小説は、本は持っているが未読。
 私にとってアメリカとは、黒人ジャズと黒人ブルースとハードボイルド小説の国。
 これを読んで、1970年前後に住んだアパートを再訪したくなった。四十年以上過ぎているから 全てが変わってしまっているだろう。痕跡でもあるか、見届けたい、いつか。 事情があって今は無理だが。自分史を物語るためのセンチメンタル・ジャーニー

 昨日ブックオフ長泉店近くで自転車がパンク。一番近い自転車屋へ預け帰宅。午後、 徒歩でブックオフ長泉店へ。山田風太郎厨子家の悪霊』ハルキ文庫1997年初版帯付、 養老孟司森岡正博『対論 脳と生命』ちくま学芸文庫2003年初版帯付、計二割引172円。 前者は贈呈用。

 北一明の体を心配していた元看護婦の年配の方から年賀状。彼女には亡くなったことは 知らせてあるが、ホームレス状態だったことは知らせていない。教えることはない。 北一明の焼きものを手にとって鑑賞。凄いわ。異端の陶芸。革命の陶芸。陶芸界を 暴風のように横断、突き抜けていった隔絶の陶芸家。
 深く鋭く激しい切り込みの、力動の青玉釉鉢。奥深い宇宙を思わせる油滴釉の静遠なる鉢。 その隔たりと通底に、強力な磁力同士の、激しい交感が発生し、言い知れぬエネルギー磁場が 出現する。風神と雷神あるいは龍と虎。直径二十センチに足らぬ平鉢。スゲエ。

 ネットの見聞。

《 三島大社の福太郎というお菓子をいただいたのですが、リーゼントのヤンキーが いっぱい並んでるように見えるのは僕だけですか? 》

 これをデザインしたのは今年も年賀状が来る年上の女性。気づかなかったわあ。

《 Web4コマ 地方は活性化するか否か 》
 http://minorikou.blog.jp/

 グラウンドワーク三島、渡辺豊博専務理事からの新年メール挨拶を連想。

《 主な活動目標は、
  1ミシマバイカモ水源地の保全と整備
  2松毛川千年の森の保護と親水公園
  3境川・清住緑地隣接地の湧水公園化
  4NPO社会起業家大学の設立準備
  5NPOビジネスの強化による高齢者の雇用拡大などです。 》

《  何度でも書きますが、今、この日本では、世界史上最大の核災害が進行中で、 収束方法も分かっていないのです。チェルノブイリ原発事故では、爆発した原子炉は1基だけでした (4号機)。それで、INES評価レベル7です。ところが、フクイチ事故では、 3つの炉が破壊されました。レベル7×3で、それに、燃料棒+汚染水です。 チェルノブイリ原発事故のデブリ(燃料集合体)の状態は確認できていますが、 日本では確認も出来ていません。 》 高橋哲史
 http://plaza.rakuten.co.jp/haruhasi/diary/201501020000/