ツイッターに以下の文が投稿された。
《 陳舜臣で一番好きな作品「炎に絵を」。「らしさ」の固まり。情味で泣けた国内推理の初体験。 》 猟奇の鉄人
陳舜臣『炎に絵を』文春文庫1977年初版を読んだ。1966年の発表。裏表紙の紹介から。
《 辛亥革命の資金を横領したという若かりし父の汚名。それをそそごうと、省吾は現代の神戸で 精力的に取材する。真相が見えはじめるとともに、あいついで起る奇怪な事件。そして、ついに殺人。 》
交錯し二転三転する事態に明朗な若い省吾はあきれる。
《 ──なんという世の中だ!
まったく油断もスキもない。 》
《 仕組まれた舞台の上で、彼はそれと知らずに、懸命にうごきまわった。(中略)すべてが 泡の世界であったと、やっとわかったところなのだ。 》
軽快な展開。最後に明らかになる仰天の真相と「炎に絵を」の意味。ミステリを堪能。
《 陳舜臣にとって、『炎に絵を』は一つの通過点なのかもしれないが、日本ミステリーの歴史を 俯瞰する時、絶対にはずすことのできない傑作なのである。 》
雨上がりの爽快な空。寒くもなく風もない。午後は用事が詰まっているので、昼前にブックオフ 長泉店へ自転車で行く。ライナー・チムニク『クレーン男』パロル舎2002年初版、伊坂幸太郎 『あるキング』徳間文庫2012年初版帯付、高城高(こうじょう・こう)『函館水上警察』創元推理文庫 2011年初版帯付、辻真先『アリスの国の殺人』双葉文庫1997年初版、姫野カオルコ『ああ、懐かしの 少女漫画』講談社文庫2011年初版帯付、道尾秀介『カササギたちの四季』光文社文庫2014年初版帯付、 大森望・編『NOVA5』河出文庫2011年初版、計756円。『ああ、懐かしの少女漫画』、帯文。
《 な、ない!/ 知ってる漫画が/ ひとつもない!/ それなのに、この感覚は──間違いなく、 知っている! 》
ネットの見聞。
《 今日の短歌いいなあ…。木下龍也「笑ってるけどたぶん折れてる」 》 道尾秀介↓
《 ぽっちゃりが語る怪談そいつこんな痩せてたのって頬へこませて 》
http://honchu.jp/reading/index.php?name=tanka
《 昨日警察に転倒させられ救急車で運ばれた69歳の女性が、今日も座り込みに参加されています。 ベトナム戦争時、基地で働いていて、米兵の半数が死に、生きる兵士も狂っていく姿を見たのが原点だという。 ここに集まる一人ひとりにそれぞれの原点がある。 》 布施祐仁
《 座り込み200日のゲート前は、高校生や大学生の数が多くて、東京からはSASPLのメンバーも 応援に来てくれて、頼もしかった。「少しずつ若者が増えてるね!」とおじちゃんおばちゃんの 嬉しそうな笑顔が見られて、本当に良かった(^^) 》 MAKI「辺野古で勉強会」
《 トルコの「大人」らしさに比べると、集団的自衛権行使容認に至る日本政府やメディアの情緒的なあおりが イスラムについての単なる無知から発するものであることはあまりに明らかだからである。 》 内田樹
http://shinsho.shueisha.co.jp/seidoku/index1502.html
《 留置場で園子温監督が差入れてくれた「サド侯爵の生涯」って本読んだら、サドが生きてた頃は 作品を全フランス人から全否定されてたのに100年くらい経ったら文学作品として祭り上げられてるの。 わたしなんてもっともっと嫌われなきゃダメじゃんって思ったよ 》 ろくでなし子
北一明の焼きものを連想。
ネットの拾いもの。
《 ポエムが腐るほどあって詩がなく
アーティストが腐るほどいて芸術家がいない 》
ポエムといえばマンション・ポエム。
https://www.google.com/maps/d/viewer?ll=35.661759,139.737854&msa=0&spn=0.350069,0.496788&mid=zdVWyqI-HXxc.kC5PsRxKA9jc