「 弔い 」

 福島泰樹『弔い ──死に臨むこころ』ちくま新書1997年初版を読んだ。

《 「ローマから汽車に乗って旅しながらパリに向かいます。」 》 28頁

《  あゝわれら自ら孤寂(こせき)なる発光体なり!
   白き外部世界なり。  》 41頁

《 大きな存在の中におのれが溶解してゆくような、幸せな感情を私は味わっていたのだ。 》  187頁

 このような一文一節が、昨日の荒巻義雄『白き日旅立てば不死』を彷彿させる。なぜ、 この本を早々と読もうとしたのか、それらに遭遇して納得。また、この本に描かれた場所=沼津市の 人々との縁を感じる。面白いものだ。今読んでよかった、と思った。そして、これが重要だけれど、 弔うとはどういうことかが見えてきた。

 ブックオフ三島徳倉店へ自転車で行く。笠井潔オイディプス症候群』光文社2002年初版、 鮎川哲也『青いエチュード河出文庫1987年初版、鯨統一郎『白骨の語り部』中公文庫2009年 初版、田中啓文『こなもん屋うま子』実業之日本社文庫2013年sj歩半、マイクル・コナリースケアクロウ(上・下)』講談社文庫2013年初版、計648円。『オイディプス症候群』は 贈呈用。

 夜、グラウンドワーク三島の理事会。今年度の事業報告と来年度の事業予定など。設立時は 向かい風、そして無風、今は追い風となった。金にはならないボランティア活動だけれど、 金では買えない面白さがある。
 http://www.gwmishima.jp/

 ネットの見聞。

《 内閣総理大臣原子力災害対策本部長でもある。フクイチでは、死亡事故を受けて、 先週後半に安全総点検が行われたが、安倍総理は、原災本部長として、その結果を確認して いるのだろうか? 人質事件以外にも取り組まねばならない事はある。フクイチが収拾不能になれば、 放射性物質ダダ漏れになる。 》 春橋哲史