「 雨水 」

 昼前、明後日のサイクリング会で走る道の前半部をあらためて事前調査。温水池から一号線を 東へ走り、立体交差を迂回して、なるべく高低差のない道を選ぶ。箱根山の麓、谷田(やた) 地区へ。幹線道路から左へ入ると、昔ながらの狭い道とその横を流れる清流が目に飛び込む。 竹倉公民館の扁額「公民館」は右書き。戦前そのままのたたずまい。水路に目をやれば、 川へ降りて洗い物をする川端がそこかしこに。清流を遡って急な上り坂を自転車を引いて行くと、 東海道線下を抜けるトンネル。暗い穴のその先には新幹線下のトンネル。列車からは 一瞬に過ぎ去る風景だが、下から見上げるとなかなか面白い。地元民しか通らない道だ。 元来た幹線道路へ引き返し、水路に沿って南へ横断。右手を見上げれば、一本の丸い鉄塔の 火の見櫓。珍しや。今度写真に撮ろう。川幅がしだいに広がる土手を少し行くと、夏梅木 (なつめぎ)川へ合流。土手をそのまま走ると、アスファルト舗装から草の生えた土道に。 ボコボコボコボコ。舗装道路に出て、調査は終了。東京オリンピック前の昭和三十年代を 彷彿させる田舎の風景を堪能。

 午後、出かけようとすると、俄かにかき曇った空から雨。きょうは雨水。まんま、だ (ちょっと違うかな)。部屋で大岡昇平『武蔵野夫人』をちょっと読む。

《 水は窪地の奥が次第に高まり、低い崖となって尽きるところから湧いている。 武蔵野の表面を蔽うローム、つまり赤土の層に接した砂礫層が露出し、きれいな地下水が 這い出るように湧き、すぐせせらぎを立てる流れとなって落ちて行く。長作の家では 流れが下の道を横切るところに小さな溜りを作り、畠の物を洗ったりなぞする。 》

 昼前に見た風景そのままじゃん。

 ネットの見聞。

《 TLでやたらとヴァーノン・リーの名前を見るので「なんだろう、 買わなければならないのだろうか」と震えている。 》 Red Stuff

 『教皇ヒュアキントス――ヴァーノン・リー幻想小説集』国書刊行会、表紙絵を描いた 林由紀子さんに一冊頼んである。
 https://twitter.com/PsycheYukiko

《 2033年、旧暦の危機 現在使用の「天保暦」破綻 》 沖縄タイムス
 http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=103524

《 第二次安倍改造内閣で「沖縄基地負担軽減担当大臣」というポストが新設され、官房長官が 「兼任」することとなったが、その官房長官沖縄県知事が事前に面会を申し入れても「多忙」 を理由に断り、上京した県知事に全く会おうともしない。一般企業なら完全な「パワハラ」 と認定される悪意の対応だろう。 》 山崎雅弘
 https://twitter.com/mas__yamazaki

《 こんなときだからこそ言い続けるが、国家による武力行使は戦争の主体だろうが、 集団的自衛権の行使要請を受けての後方支援だろうが、間違いである。日本は憲法9条を護ることで、 ひどい状況の世界に貢献し、平和への微かな光明たりうる。 》 masanorinaito
 https://twitter.com/masanorinaito

 ネットの拾いもの。

《 どこやろと 文庫踏み分け 泣くバカの 声聞く時ぞ 我は悲しき 》