『 夢の中での日常 』

 島尾敏雄『夢の中での日常』(1956年)を再読。昨日の大岡昇平『武蔵野夫人』と同じく 15日の「私の選ぶ戦後文学ベスト3」に選出された小説。奇妙な痛ましい夢を描いた短篇だ。 ずっと引っかかっていることに「少年・少女の上限は何歳か」がある。この短篇にはこんなくだり。

《 団長は二十歳を出たばかりと思われる美少年であった。 》

 二十歳を超えても少年か。少年には興味がないが、美少女には惹かれる。幼女童女少女未通娘 女生徒女学生JK……。「少女」の年齢幅の上昇は平成になってからでは、と漠然と考えていたが、 1956年の時点で美少年がこれでは、認識を改めなくてはならんな。

 『夢の中での日常』は、吉行淳之介編集の『奇妙な味の小説』立風書房(1970年刊、手元のは1977年 の新装版)にも収録。このアンソロジー本、他に澁澤龍彦・編『暗黒のメルヘン』、澁澤龍彦・編 『変身のロマン』、筒井康隆・編『異形の白昼』を持っているが、『暗黒のメルヘン』に収録された 「メルヘン」、すべてが良かった。

 ネットの見聞。

 これは面白そうと本の値段を見たら9,504円……。新藤浩伸『公会堂と民衆の近代』 東京大学出版会

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 近くのセブンイレブンへ。写真のようにキレイなのでもう一枚。もっと欲しくなるなあ。
 『教皇ヒュアキントス』http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336058669/

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《  Impossible(不可能)なんて言葉は存在しないわ。
  言葉自体がI’m possible(私にはできる!)と言ってるんだから。 》 オードリー・ヘプバーン

《 最近、来月開業する北陸新幹線に関する原稿依頼や取材の問い合わせがよくある。 しかし問題点ばかりを強調すると、向こうから去ってゆくか、明らかに期待外れの反応をされる。 この分だと、3月14日のテレビや新聞は開業おめでとう一色になるのだろう。 》 原武史

《 先週の政府の経済財政諮問会議で、日銀の黒田総裁が日本国債の将来的なリスクについて 言及したにもかかわらず、議事要旨から削除されていたことが分かりました。 》 テレ朝ニュース
 http://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000044868.html

《 たぶん、私がこれ以上、西川大臣の疑惑追及をしないよう、玉木にも同様の問題があると指摘して、 産経新聞夕刊フジを使って私を潰そうとしたのだろう。 》 玉木雄一郎
 http://ameblo.jp/tamakiyuichiro/entry-11992969087.html

《 辺野古過剰警備、海保「沖縄2紙は誤報」在京メディアに異例説明 》 沖縄タイムスプラス
 http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=104044

《 密教というのはインド仏教のなかでは最も新しい形態だった。 そのため元来のブッダの思想からはかなり隔たった場所に到達してしまっているようでもある。 中国へ入った密教アヴァンギャルドだった時代、空海はそっくりそのまま密教を輸入して日本の宗教界 (というよりも思想界か)にブランニューな一派を立てた。それはたちまち貴族階級を虜にした。 そういう階級にアピールするゴージャスさ(あの豪勢な曼荼羅図を思い浮かべるだけでよろしい) を密教は持っていたのである。 》 daily-sumus2
  http://sumus2013.exblog.jp/23701608/

 ネットの拾いもの。

《 僕は浮遊層です 》