『 婚礼の櫃(チェスト) 』

 『教皇ヒュアキントス ヴァーノン・リー幻想小説集』、「教皇ヒュアキントス」「婚礼の櫃 (チェスト)」を読んだ。後者から連想して、岡本綺堂「鎧櫃の血」(『鎧櫃の血』光文社文庫 1988年初版収録)を読む。彼我とも権力を笠に着る者はどうしようもない。

 昼、林由紀子さんから彼女の絵を表紙に使ったタニス・リー『幻獣の書』創元推理文庫2014年 初版帯付を受け取る。サインをしてもらう。制作中の葉書大のビュラン彫銅板を拝見。おお、 これは1997年制作の彼女の蔵書票を彷彿させる。七年は経ち七年は巡る。飛躍の作品への回帰。 それは次の表現世界の幕開き、だ。

 午後、源兵衛川中流部、下源兵衛橋付近の石垣の高い場所に生えているヒメツルソバを、 持参した脚立に乗って引き抜く。去年は駆除しきれなかったけれど、今回は根を抜いたり、 根を切ったりして一時間あまりで終了。一段落。

 ネットの見聞。

《 この人は自らが報道機関に対して抑圧的に機能しうる最高権力者であるという自覚がないか、 自覚があってもないフリをしているかのいずれかである。→安倍首相:番組に注文「言論の自由」 …批判へ反論 - 毎日新聞 》 想田和弘
 https://twitter.com/KazuhiroSoda
 毎日新聞 http://mainichi.jp/select/news/20150304k0000m010104000c.html

《 かつての自民党なら、野党の追求を理路整然と論破してドヤ顔したもんだが、 今は「問題ない」「仕方ない」「言論の自由」「返せばいい」だからねえ。 》 藤岡真

 ネットの拾いもの。

《 世の中には二種類の本がある。すなわち、読む本と積む本である。 》