『 鬼ゆり 』

 昨晩八時過ぎ、源兵衛川中流部、水の苑緑地でホタルの乱舞を観賞。やはりいいわ。
 暑くなるとキューバの音楽を聴きたくなる。アフロ・クバーン・オールスターズ『ア・トーダ・ クーバ・レ・グスタ A Toda Cuba Le Gusta 』。ビール片手に心地よいリズム。いいねえ。
 http://www.amazon.co.jp/A-Toda-Cuba-Le-Gusta/dp/B000005J54

 きょうやっと近所のスーパーに無塩バターが入荷。一人一箱。無縁バターでんな、なんて 言っちゃあいられない。品不足の予感がして数箱保管。果報は寝て待て、だったが。値上げは なんとかしのげるけど、品不足はお手上げ。それにしても加工食品の値上がりには目を剥く。 生鮮野菜も高騰。川へクレソンを採りに行けば、旬が過ぎて。セリはあるけど。追い打ちを かけるように円安。外食はますます遠ざかる。夕飯は鶏肉の半額セールで間に合わす。美味也。 そんなことを書きたくなったのも、下記の泉名月『鬼ゆり』で、敗戦後の熱海での困窮生活が 描かれていたからかな。

 泉名月『鬼ゆり』学藝書林1975年初版を購入後四十年にして読んだ。著者が亡くなっていたことを ネットで知る。泉鏡花の姪で養女。小品、短篇集。幻想譚、夢小話、回想譚の三部から成る。

《 この話は『別冊現代詩手帖』の”泉鏡花号”に掲載されました。その時の編集長が桑原茂夫氏で、 「鬼ゆり」でふたたび熱意をたまわりました。 》 あとがき

 『現代詩手帖 泉鏡花 妖美と幻想の魔術師』思潮社1972年を開く。目次に泉名月「羽つき・手がら・ 鼓の緒」。ずっと目に留まらなかった。『 鬼ゆり 』の栞には中井英夫の推薦文。

《 「現代詩手帖」の別冊特集”泉鏡花”で名月さんの文章に接したときの愕きは忘れられない。 (中略)三度四度と『羽つき・手がら・鼓の緒』を読み返したのだった。 》

 本棚の『鏡花幻想譚』河出書房新社1995年全五巻、持っている一巻と五巻の巻末には泉名月のエッセイ。
 カマル社を営む桑原茂夫氏とは面識はないが、種村季弘氏の私家本『架空日記抄』1987年を 種村氏を介して制作してもらい、私が出版した。

 ネットの見聞。

《 自民党がAKB国会招致を断念した本当の理由 安倍首相と真逆の憲法思想の持ち主だったから? 》
 http://lite-ra.com/i/2015/05/post-1140-entry.html

《 「政府が経済成長を主導する」という考えは、現代の世界ではアナクロニズムになっているのです。 安倍内閣の経済政策に欠けている最大のものは、この歴史認識です。 》 野口悠紀雄

《 現代の若い人たちに「公」への配慮が欠如していることを私は認める。彼らに公共性の重要であることを 教えるのは急務であるとも思う。しかし、おのれの私的な欲望充足のために、「公」の旗を振り回す者たち (戦後日本社会で声高に発言してきたのはほぼ全員がその種類の人間たちである)から若者たちが学ぶのは、 そういう小ずるい生き方をすれば、他人をどなりつける側に回れるという最悪の教訓だけだと私は思う。
 国旗国歌法によって日本社会はより悪くなるだろうと私は思う。だが、それは国旗や国歌のせいではない。  》 内田樹
 http://blog.tatsuru.com/2015/05/28_1617.php

《 「早く質問しろよ」
  もしオバマが、メルケルが、こんなヤジを飛ばしたら、たちまち世界中に伝わり、国際社会の失望を買い、 即辞任だろう。だが安倍のヤジで速記が止まっても、世界は驚かない。 「日本のネトウヨ首相はその程度の男」と認識している。 》森田隆二
 https://twitter.com/product1954

 ネットの拾いもの。

《 アベシンゾーだって、国会ニートみたいなもんですw 国会だけの、自民党だけのヒキコモリ。 それ以外、どこに出しても通用しない、恥ずかしい人間w  》

《 「たかのせい(高野聖)のこれ(泉鏡花)ありますか?」を実体験。 》