『 淡淡幽情 』

 梅雨の戻りのような天気。畳に寝転がっていると、俳句が浮かんだ。名句だと予感、メモ。 しばらくして読むと……こりゃダメだ。一針という言葉が浮かんだのだが、縫い針を研いで 鏨(のみ)に改造、それで制作された木彫像を思った。伴正史氏から四十年前に恵まれた。 氏のウェブサイトの「作品回顧録」の一番下「思い出の作品より」、右の女性像。 台を含む像の高さは四センチ。隣の阿弥陀仏像は、我が家の仏殿に鎮座している。
 http://www5f.biglobe.ne.jp/~ban/sankou.htm

 午後、雨が止んだので源兵衛川中流部の伸びたヒメツルソバを抜きに行く。作業中、 魚を見つけられない子どもたちに居場所を教える。そこに魚はいても捕れない。後は考えな。 土のう袋一杯になる頃また雨。帰宅。曇天だからいいと思ったけど、やっぱり暑いわ。

 テレサ・テン(1953‐1995)のLPレコード『淡淡幽情』1983年を久しぶりに聴く。 昨日引用しなかったら、まだ棚に収まっていた。

《 『淡淡幽情』は1983年に、中国の宋の時代に作られた「宋詞」に曲を付けて、 テレサ・テンが歌ったアルバムで、香港の『アルバム・オヴ・ザ・イヤー』を受賞しています。 》
 http://mugentraveler.sitemix.jp/etc01/teresa01.htm

 やっぱり、よくわからない。台湾、香港のポップス歌手も聴いたが、中華圏の歌謡には どうも惹かれない。インドネシア、マレーシアのポピュラー音楽は面白いけど。

  『淡淡幽情』とは対極にあるともいえるキューバのアルセニオ・ロドリゲス ARSENIO RODRIGUEZ のCD『 Sabroso Y Caliente 』ブルース・インターアクションズを聴く。1950年代後半の録音。 『ポピュラー音楽の世紀』、「9 戦後ラテン・アメリカ音楽の展開」の章扉に彼の写真。 「キューバの生んだ盲目の天才、アルセニオ・ロドリゲス」。好きな曲目が You Tube にあった。
 https://www.youtube.com/watch?v=nFbppcx5tMw

 中村とうようのCD解説から。

《 ここには、シチューのようにグツグツ煮詰めて濃縮したキューバ黒人音楽のエッセンスが、 盛り込まれている。 》

 そのとおりだ。やっぱりこちらのほうが好み。

 一昨日のブログの引用、

《 幻覚的なファンタジーを盛り込み、”貧乏人の前衛音楽”とでも言いたくなる過激な手法を編み出した。  》

《 腹ペコで手元が狂って作り出しちゃったのかと思いたくなる常識破りの効果だが、 その手作りの人間くささが欧米の高度な技術が生み出す前衛にはないなまなしい力を感じさせる。 》

 は、白砂勝敏さんの木彫作品、ボトル・アートにもそっくり当てはまるな、と今朝気づいた。
 http://shirasuna-k.com/gallery/

 田村映ニさんは沼津市、白砂勝敏さんは裾野市、銅版画の林由紀子さんは三島市で制作している。 個性的な人が近辺に三人いる。もう一人出現しないかな。あの人かな。しばらく様子を見よう。

 ネットの見聞。

《 安倍晋三の最大の罪は、諸外国が漠然と抱いていた「日本人てひょっとしたら優秀なのでは」 という幻覚をぶち壊し「日本人は民度の低い大馬鹿」という事実を満天下に晒してしまったこと。 自分自身が国際会議でどんな扱いをされているかで、自覚しそうなもんだが。 》 藤岡真
 https://twitter.com/fujiokashin

 ネットの拾いもの。

《 秋の日は釣瓶落とし
  まだ夏なのにw
  というか、不支持率はウナギのぼりだから、土用の丑の日にふさわしいのだw 》