福山知佐子さんが『反絵、触れる、けだもののフラボン』でホルスト・ヤンセンおよび 種村季弘について書いているので、ホルスト・ヤンセン『リッツェ 少女たちの時間』種村季弘・訳、 トレヴィル1995年初版を読んだ。大人の艶本(えほん)といったところか。帯文から。
《 少女たちの純潔無垢な死の性愛遊戯 》
《 現代美術の異端の画家ホルスト・ヤンセンが、33枚の画とともに書き下ろしたあまりにも エロティックで美しい小説画集。 》
種村季弘の行き届いた解説が見事。本文よりも解説に感心してしまった。『反絵、触れる、 けだもののフラボン』と並べてみると、色合い、帯ともに兄妹のようにそっくり。福山知佐子さんの ヤンセンについての文章から。
《 鉛筆の線の波打つような音楽性。イリュージョンをつくるのではなく、くすんだ紙の上にのせた 鉛筆と水彩の筆跡そのものを見せている。筆跡が記憶の感触、喚起力に直結してるのだ。 極めて思慮深く冷徹なパッション。洗練された無言の言葉。華奢で可憐な裸の少女たちの饗宴。(中略) 遠い見知らぬ土地の、会えずに先に逝ってしまったひとりの画家が、なぜこんなにも他人でないような 苦しい感情を抱かせるのだろう。 》 121頁
ネットの見聞。
《 フランスFR3放送「フクシマ・地球規模の汚染へ」 》
https://www.youtube.com/watch?v=6JdXl7Ol5_U
ネットの拾いもの。
《 おばあちゃんが常に言ってたことは、調理中はキッチンを離れてはいけないってこと。
簡単に時間を忘れるので、料理していたものを焦がしてしまう。
↑8時間かかるローストをじっと見つめているのだな。 》
《 家政婦は見た目が一番。 》