『モスクワ、2015年(下)』

 秋立つというのにこの暑さ。昼前には我が家の前でワゴン車と自転車の接触(?)事故。救急車と 警官が駆けつける。この暑いにご苦労なこと。冷房28度でも涼しく感じられるんだから。

 ドナルド・ジェイムズ『モスクワ、2015年(下)』扶桑社ミステリー1999年初版を読んだ。 季節は夏から雪景色へ。事態は怒涛の急展開へ。嘘と裏切り。絶体絶命の危機から逃れる策は?  そして深まる謎。目が離せん。暑さを忘れる。いやあ、面白かった。うー、やっぱり暑い。

《 「いったでしょ。いまはポスト・イデオロギーの世界なんだって。わたしの選択肢は、周縁 (ふち)にとどまるか──それとも、いちばん中央を手にするかの、ふたつだった。その状況で、 あなたならどうしたというの?」 》 221頁

《 おれには、ようやくわかりはじめてきた。民主主義を、あって当然のものと考えてはならないのだ。 しかし、違法行為やりほうだいのこの国で、おどろくべきことに、おれたちはいま、法という 基本ルールへの道を切り開きつつある。 》 384頁

 そして結び。

《 嘘じゃないよ、兄弟たち、法というルールのもとでいまを生きていられるような幸せな人々こそ、 この国で起こった出来事に、しっかりと注意を払うべきなんだ。 》 385頁

 今読んで正解だった。原作は1997年の刊行。先見性を感じる。

 ネット注文した古本、五代格『クロノスの骨』早川書房1975年初版帯付が届く。表紙の深澤幸雄の 銅版画『時の流れに(流れの中に)』1965年が目当て。

 ネットの見聞。

《 注文したニック・ハーカウェイの本が、苫小牧沖で火災にあった船に乗っていたらしく、 ネット本屋から連絡。本がフェリーでやって来ると想像したことはなかった。 》 ストラングル・成田
 https://twitter.com/stranglenarita

《 地下水の漏出防止策として、原発敷地には全長約800メートルの海側遮水壁が設置されている。 地下水位を抑えるため10メートル程度の隙間が設けられており、高濃度の汚染水が海中にしみ出ている とみられている。 》 河北新報
 http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201508/20150808_61013.html

《 そういや,今の若い子たちはCDプレーヤーほぼ持ってないのに音楽の購入はおもにCD、 って不思議な時代だよな。かつて購入されるメディアは再生されるメディアとして使われてたけど、 いまはまんまデータを運ぶ媒体ないしはコレクションアイテムでしかない。 》

《 首相が国会で何かを「絶対にありません」「断じてあり得ない」という発言の根拠は、 自分が今そう言っているからという「主観」しかないが、実際にはこの数か月の言動が示すように 「外部の環境が変わったから」という理由で、過去の解釈を平気で覆す。 》 山崎 雅弘
 https://twitter.com/mas__yamazaki

《 国会は総理の意志ではなく、法律の中身を議論する場です。 》

 ネットの拾いもの。

《 聞かない力 》

《 「高野連の本部はやっぱ高野山にあるの?」 》