『こなもん屋うま子』

 早朝雨。やっと雨。といって涼しい朝でもない、蒸し暑い朝。きょうは用事なく、お休み日。
 韓国人ツアーのお手伝いに、お盆休みで東京からきていた若い知人女性は今春、創業百年の機械 メーカーに就職。私の予想したとおり、今月から製品開発の部署に配属。紅一点だと。素人同然の 彼女のすっ飛んだ(世間常識とかけ離れた)言動が、マンネリ硬直化した製品開発に意外な光を当てる、 と予感。ヘン・カワイイだけじゃないところを見せてくれるだろう。困ったらグラウンドワーク三島へ 来ればいい。そうする、と彼女。

 田中啓文『こなもん屋うま子』実業之日本社文庫2013年初版を読んだ。七篇を収録。どれもじいん愉快。 気軽に読めて心地よい読後感。さすがだ。二篇目の「たこ焼きのジュン」から。

《 「ちがう。ええもん持ってるのに、本人がそれに気づいていないんや。それがかわいそうやねん」
  「教えてあげたら?」
  「あかんあかん。こういうことは自分で気づかな意味ない」
   そのとおりだと私も思います。 》 81頁

 上記の彼女、おいおい自分の立ち位置を見つけるだろう。

 七篇目「ラーメンの喝暎」から。
《 外の光が消えないと、内の光には気づかないのだ。 》 349頁

 絵画を連想。

 ネットの見聞。

《 山田正紀「マッドマックス」立川爆発版、朝の九時だというのに、 もう最前列のいちばん端の席しか残っていなかった。 》 山田正紀
 https://twitter.com/anaryusisu

 三島沼津では終了。立川は……。
《 『ももクロ見聞録』は泣きどころの多い本だけど一番泣いたのは名古屋での高城れにのソロコンサートで 会場に来ていたれにちゃんのご両親にファンが泣きながら「ありがとうございます」と頭を下げたというシーン。 「このひとを産んでくれてありがとうございます」と言われたら泣く、という完全な親目線。 》 太田忠司
 https://twitter.com/tadashi_ohta

《 1.若く明るい 歌声に
   恥じらい消える 花も咲く
   やおい山脈 股割菊座
   海の果て 今日もわれらの
   夢を呼ぶ

  2.古い常識 さようなら
   さみしい夢よ さようなら
   やおい山脈 バラ色雲へ
   憧れの コミケ乙女に
   父も啼く

  3.汗に濡れてる 壁ぎわの
   名もない本も ふり仰ぐ
   やおい山脈 かがやく群れの
   なつかしき 見れば財布が
   またゆるむ

  4.母も夢見た 姉も見た
   晴海の果ての その涯ての
   やおい山脈 有明駅
   旅をゆく 若いわれらに
   金が鳴る   》 猟奇の鉄人
 https://twitter.com/kashibaTIM

 ネットの拾いもの。

《 「美しい国」ならぬ「恥ずかしい国」日本 》