『 追想五断章 』

 米澤穂信追想五断章』集英社2009年初版を再読。途切れ途切れに憶えているが、結末は すっかり忘却。以前読んだ時にも思ったが、このように深刻・暗い話にしなくてもよかったのでは、 と思った。「古典部」シリーズのように、ある程度オチャラカなキャラクターでも、できる。 換骨奪胎、そんな冒険を無謀にもしたくなった。筋とトリックは変わらず、人物の言動がお笑いを誘う。 米澤穂信はけれども、そうはしなかった。以前付けた付箋。

《 「いやらしいというのは、金に汚そうという意味かな。だったら気をつけないと」
  「あなたは気をつけなくてもいい方の、いやらしさよ」 》 54頁

 この線で行ったら、なあ。帯文から。

《 米澤穂信が初めて「青春去りし後の人間」を描く最新長編。 》

 昼前、ブックオフ三島徳倉店へ自転車で行く。文庫本を三冊。小栗虫太郎黒死館殺人事件河出文庫2010年4刷、司馬遼太郎『微光のなかの宇宙  私の美術観』中公文庫1991年初版、 三上延ビブリア古書堂の事件手帖5』メディアワークス文庫2014年初版、計324円。 『黒死館殺人事件』は、桃源社ハヤカワ・ポケット・ミステリ教養文庫講談社文庫で 持っているけど、この河出文庫がいちばん読みやすいかな。

 ネットの見聞。

《 先日の杉戸洋さんとの対談に触発され、初期ビュフェ=バットマン(トラウマの克服)、 成功してからのビュフェ=ジョーカー(道化師のニヒリズム)、晩年のビュフェ=トゥーフェイス (過去の自己像への復讐)という論立てを思いついたのだが、そんなの書く場所あるのか。 》 椹木 野衣
 https://twitter.com/noieu

 ビュフェ美術館の開催中の企画展「ビュフェと1940-50年代 不条理に対峙する絵画」2015年6月21日〜 2016年9月6日。一年と三か月。
 http://www.buffet-museum.jp/kikaku/150621.html?id=401

《 「政府が集団的自衛権行使容認のよりどころとする砂川判決こそ、米国からの指示だった!」 》 山本太郎
 http://www.taro-yamamoto.jp/national-diet/5050

《 業界の常識を打ち破るのは、いつも若者たちだ。
  そして、商業的に成功する若者は、必ず同時代の社会の現実と向き合った表現を大事にしてきたのだ。 》 今一生
 http://createmedia.blog67.fc2.com/blog-entry-315.html

 ネットの拾いもの。

《 久し振りに酒でも飲むか。
  24時間ぶりかな?   》