『 日本美術全集 第19巻 』 その5

 『 日本美術全集 第19巻 』、203点の図版を通覧して思うのは、抽象作品がろくにないことだ。 思しき作品は今井俊満草間彌生、白髪一雄、李禹煥くらいか。対して、味戸ケイコ、谷内六郎たちが入った。 この二人の初期作品に、私はとりわけ愛着を覚える。椹木野衣氏はそれを選出した。なぜだろう。私見では、 特に芸術作品と特記したくなる作品には、経験の深く豊かな水脈が無自覚的に押し出している、と思う。 この場合、経験は特別な経験ではない。稀有な体験の持ち主だから優れた作品を生み出せたのではない。 何気ない日常生活のなかの経験を深く(無自覚であれ)経験〜認識した人のうちの少数が、後日優れた作品を 生み出す。そう、ある意味無自覚に生み出すのであって、製作ではなく、制作でもない。技術は前にある。 経験は後ろにある。私は、そんな作品に惹かれる。身近には、裾野市在住の白砂勝敏さんの木彫椅子、 三島市在住の林由紀子さんのビュラン彫り銅版画がある。
 http://shirasuna-k.com/gallery/woodcarving/
 https://twitter.com/PsycheYukiko

 終日雨の中、某旅行会社の新人研修のお手伝い。源兵衛川を歩く。水量が多くて、途中の飛び石が水没。 サンダルで歩く。カワセミが飛んでいく。いろいろ楽しかったようでやれやれ。

 ネットの見聞。

《 【ルーマニア】過去550万年間、外部から完全分離されていたモビル洞窟で、未知のヒルを含む33種類の新種を発見
  洞窟内は酸素濃度10%、硫化水素・メタン・二酸化炭素の濃度が高い特殊な環境 》
 http://www.bbc.com/earth/story/20150904-the-bizarre-beasts-living-in-romanias-poison-cave
 http://ribalych.ru/2013/03/27/interesnoe-issledovanie-peshhery-movile/

 ネットの拾いもの。

《 昔なら等々力ー自由が丘ー渋谷ー浅草というコースを迷わず選択したはずですが、等々力ー大井町ー新橋ー浅草 というコースを選択。渋谷で乗り換えることを考えただけでうんざりするから。 》