「一流 一級 特級」

 朝は雲一つない晴天。富士山の稜線が美しい。富士山は一流であり一級である。手元の辞書には 一流とは「1 第一等の地位、2 一つの流儀、3 他とはちがう独特の流儀」とある。ここでは私は 「第一等の地位」で使う。一級とは「1 一つの階級、2 等級の第一位」。ここでは私は「等級の第一位」 で使う。

 そんなことを考えたのは、各地にある美術館に収蔵された美術品。例が悪いがノーベル賞学者さんが 建てた美術館のウェブサイトに列記されている有名画家の名を見て、またまた『日本美術全集 第19巻  戦後〜1995』小学館の、椹木野衣の選出作家との違いを思ったから。椹木野衣の選考がいかに独特であるか。 椹木野衣の選出した作品には、味戸ケイコをはじめ、少数の人にしか知られていない作品が多く選ばれている。 その味戸ケイコさんの絵への椹木野衣の解説から。

《 気づかぬうちに、いつのまにか見かけなくなってしまった。 》

 今月下旬には東京・銀座のスパン・アートギャラリーで企画個展。
 http://www.span-art.co.jp/exhibition/201510ajitokeiko.html

 今回のノーベル賞医学生理学賞を受賞した大村智氏のように、一般にはほとんど知られていない人の受賞の栄誉を、 椹木野衣・編集の『日本美術全集 第19巻 戦後〜1995』小学館に感じる。有名=一流の図式から外れた、 他とはちがう独特の流儀(一流)の人がずいぶんいる。すごいことだ。

 私が求めるものは、他とはちがう独特の流儀の人が制作した特級の作品。そんなモノを私が持っているか、 と問われれば、答えようがない。なぜなら、それは歴史のなかで自ずと定まってくるものだから。特級があるなら、 特流がありそうなものだが、それはないようだ。ついでに書けば、私は破格、別格の作品にも興味がある。 これまた実例が難しい。思い浮かぶ作品はあるが、作家の仕事の中での一級品、特級品と別格の違い、その作品と 他の作家たちの作品との違いを、まだ説明できない。恐らく一生できないと思う。それこそ後世の評価に委ねる。

 ネットの見聞。

《 オレ、水木しげる先生の作品はみんな好きなのだが、なかでも『鬼太郎夜話』は別格である。 》 赤城毅
   https://twitter.com/akagitsuyoshi

《 世界初の人型ロボットスマホ『ロボホン』は次世代の情報端末となるのか? 》 lifehacker
 http://www.lifehacker.jp/2015/10/151006_robohon.html

《 住基カードマイナンバー開始でひっそり幕 総費用2000億円、普及5・5% 》 西日本新聞
  http://qbiz.jp/article/72064/1/

《 ロシアの国営テレビは3日、10月のシリアの天気は空爆にぴったりだとする天気予報を放送した。 》  【10月6日 AFP】
 http://www.afpbb.com/articles/-/3062347

 ネットの拾いもの。

《 伊方原発再稼働。安倍晋三首相は「万一事故があった場合は政府として責任を持って対処する」と強調した。
  なにをどう対処するんだ。食べて応援か? オリンピック予選開催か?
  「すべての責任はわたしにある」けれど責任は取らない。 》