「夢の途上」

 早朝、おかしな夢を見た。題して「東京駅爆破」。東京駅が自衛隊叛乱グループに乗っ取られれた。 東京駅と皇居は地下で結ばれている(?)。東京駅を占拠すれば、革命まであと一歩。で、爆薬を 地下通路や新幹線の線路への敷設。政府転覆を夢見る者たちの仕業だが、実は黒幕がいた。それは ……ビルの杭打ち作業会社の上層部。あの手抜き杭打ちマンションが明らかになって、業界に激震が 走っているが、実は東京駅の増設したホーム地下の杭打ちも手抜きがあった。それを隠滅するために、 自衛隊員を洗脳……銃撃戦の後、彼らとともに地下を爆破して証拠を隠滅するのが本来の目的だった。

 午前、ブックオフ三島徳倉店へ自転車で行く。文庫本を五冊。太田忠司『セクメト』中公文庫2014年初版、 同『偽花(にせばな)』実業之日本社文庫2015年初版、北原尚彦『死美人辻馬車』講談社文庫2010年初版、 西村京太郎ほか『あなたが名探偵』講談社文庫1999年2刷、東川篤哉謎解きはディナーのあとで 2』 小学館文庫2013年初版、計540円。『あなたが名探偵』は、解決編の19の袋とじが切られていない。これは うれしい。

 銀行の駐車場が満車。ああ、月末。

 銀杏並木が黄色く色づき始めた。秋深まる。

 昼前、お掃除。一階の階段〜二階。三階は次回に。

 午後、所用を片付け、知人女性の店に行き、近代ナリコ編『 FOR LADIES BY LADIES 女性のエッセイ・ アンソロジーちくま文庫2003年初版を贈呈。帰宅。コーヒー。近所の郵便局で年賀状を八〇枚購入。

 夕方、近所のスーパーで夕食の買い物。地物のホウレンソウが安い。茹でる。赤い根を試食。美味。

 秋の日はひっそりと足早に暮れる。

 夜、短編ミステリーを読む。堪能。音楽を少し聴く。堪能。味戸ケイコさんの絵を観る。堪能。

 若いころの夢は、私的図書室と私的音楽室と私的美術館を作ることだった。音楽室は音楽に耽るため。 これは部屋があれば誰でも叶えられる。図書室は、本さえ買えば整えることができる。三十歳を前に家を 改築。本棚と音楽を聴く部屋は出来た。そして三十歳。味戸ケイコさんの美術館を十五年後に作ろうと決心。 四十七歳、味戸ケイコさんと北一明氏の二人の作品を常設展示するK美術館を開館。味戸さんの絵が美術界で 正当な評価を得ることが次の夢。椹木野衣編集の『日本美術全集 第19巻 戦後〜1995』小学館2015年初版に 掲載され、夢は実現。今の夢はしっかりした美術館での味戸ケイコ展。

 ネットの見聞。

《 佐賀オスプレイ見送り報道 沖縄との差に知事あ然 》 沖縄タイムズ+
 http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=139183

 ネットの拾いもの。

《 年金使い込んじゃったから、
  死ぬまではたらいてね
  一億総活躍社会  》

《 実践的という漢語があるのにわざわざプラクティカルとか言う奴
  急進的という漢語があるのにわざわざラディカルとか言う奴
  冷笑的という漢語があるのにわざわざシニカルとか言う奴
  弾力的という漢語があるのにわざわざフレキシブルとか言う奴
  可読性という漢語があるのにわざわざリーダビリティとか言う奴
  合意という漢語があるのにわざわざコンセンサスとか言う奴
  証拠という漢語があるのにわざわざエビデンスとか言う奴
  誘因という漢語があるのにわざわざインセンティブとかいう奴
  基本計画という漢語があるのにわざわざマスタープランとかいう奴
  企業統治という漢語があるのにわざわざガバナンスとか言う奴
  饋還という漢語があるのにわざわざフィードバックとか言う奴
  優先順という漢語があるのにわざわざプライオリティとか言う奴 》