いとうせいこう『想像ラジオ』河出書房新社には味戸ケイコさんの絵を連想させる描写がいくつかある。
《 「こんばんは。いえ、こんばんはかどうか私にはわからなくてごめんなさい。こちらは深い闇です。 冷たい水の底へと私はたぶんゆっくりと落ちています。あたりは漆黒の広がりです。といっても、 私に確かな視界は目の前一センチもありませんから、暗がりは私の顔に貼りついているだけかもしれません。 でも、その狭い暗がりの外に無限の暗がりがあるだろうことが、私にはわかっています。」 》 81頁「第三章」
《 「今は何の鳴き声もしません。私は目を開いているのでしょうか。それとも閉じているのでしょうか。 どちらにしても無音の闇です。何も見えない。見えない海は果てしなく全方向に伸びてつながっていて、 その黒い水の体積の大きさを考えると気も狂わんばかりの恐ろしさに貫かれます。 私はたった一人でそこにいます。」 》 83頁「第三章」
《 ひとつの声がすべての意味を連れてやってきて、僕の世界と深く共振して、長くその余韻の中で 僕らはじっとしているんじゃないか。 》 158-159頁「第五章」
http://web.thn.jp/kbi/ajie.htm
雨が止んだので午後、源兵衛川中流部のヒメツルソバの駆除を一時間ほど。雨水を含んで 土が柔らかいので根こそぎ抜ける。土のう袋二袋で終了。ふう。
ネットの見聞。
《 そして最奥の文庫棚に集英社文庫「壺中庵異聞/富岡多恵子」を発見して、小さく喜ぶ。最近になって、 江戸川乱歩実弟の平井蒼太をモデルにした小説と知り、かなり真剣に探していたのである (そして読み込むと豆本地獄が綾織り成している!)。 》 古本屋ツアー・イン・ジャパン
http://furuhonya-tour.seesaa.net/article/429291998.html
本棚からその本を抜く。1978年初版。栃折久美子の装丁が印象に残っていて、内容は知らなかった。 定価180円。勢いで『「新青年」趣味』16号を予約。買うのは11号の中井英夫特集(2003年)以来。
http://seirindousyobou.cart.fc2.com/ca4/130/p-r-s/
《 これはツイッターでも大きな話題となっているが、カナダのトルドー新首相は就任式の会見で女性記者に 「男女比がバランスされた内閣を結成するのが、あなたにとってなぜそんなに重要なんですか」と聞かれ、 「だって、もう2015年ですから」と回答。 》
2015年は歴史の転換点だったと、後世から認められるだろう。
《 現政権はよく、我が国を巡る安全保障状況は、日々、厳しさを増している、というような事を言うけど、 どう考えてみても、今の国際秩序における一番の危険因子は我が国でしょうよ。堂々たる歴史修正主義内閣を持ち、 自国を特別視する考え方が蔓延してんだから。海外の人から見たら、これはアブないわ。 》 松井計
https://twitter.com/matsuikei
ネットの拾いもの。
《 なかなかオチないもの → 安倍晋三の乗った政府専用機www 》
《 JR渋谷駅のアナウンスが『ただいま“ワガママなお客様”が発車直前にドアに荷物を挟み列車を緊急停止させ、 大勢のお客様に“迷惑”をかけました』とか全力でキレてる。その気持ち、よくわかる。 》
《 年上の好きな人と5階にある雰囲気のいいバーで美味しいお酒をたっぷり飲んだ後に「終電だから帰らなきゃ」 って言ったらすんなり「そだね」ってことになり、エレベーターにのってドアが閉まって目があって「あ」 て思った瞬間にはキスしてて「やっぱ帰っちゃだめ」て言われる大人なキュン展開ください。 》
私に言わないで。(言ってねえよ)